tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

「しらを切る人」、「潔い人」

2021年02月02日 16時30分52秒 | 文化社会
「しらを切る人」、「潔い人」
 このところ新聞やテレビのニュースをを見ていて何か違和感を感じるのは、明らかに当人の行為であることが解るようなケ-スでも、知らない、やっていない、と言い張る人が異常に多くなったことです。

 いわゆる「しらを切る」という態度ですが、自分に都合の悪い事は、「先ずは否定する」というのが日本でも流行して来ているのではないかといった感じまでうけます。

 いつ頃からこんな傾向が出てきたのかと考えてみますと、どうしても気になってしまうのですが、安倍政権の国民に対する態度が大きく影響しているように思えてなりません。
 同じようなことは、アメリカでトランプさんが大統領になってから、世界のあちこちでミニトランプと言われるようなリーダーがでてきたことです。矢張り、リーダーになるような人がとる態度というのは、多くの人にとってロールモデルになるのでしょうか。

 安倍さんは、もうほとんど尻が割れているような嘘を連続して堂々とと発言しながら、総理の地位を利用してそれが法律に触れるところまでいかないように証拠をになるものを消していくという事をしてきたと見ている人は多いと思います。現に安倍さんは、時に「私は法に触れるようなことはしておりません」と発言しています。

 あれで事が済むなら、あのやり方を真似しても許されるのではないかと考える人は当然出てくるのでしょう。
 今問題になっている元法務大臣が公職選挙法違反をしたのかしないのかの問題でも、元法務大臣は異常というほど「無罪」と頑張っています。これが自分のためなのか、別の理由があるのかわかりませんが、元法務大臣だけに、まさに象徴的にみられているようです。

 こうしたことの延長線上でしょうか。現総理大臣が、コロナ禍の中で、4人以上の会食は止めましょうと言いながら、自民党幹事長と、マスコミ、芸能人などと8人で飲食したことが明らかになり(総理の都合で持たれたのか、総理は呼ばれる立場だったのかいろいろな見方もあるようですが)、 即日マスコミにバレ、総理が深々と頭を下げることになりました。(頭を下げれば、それでいいのでしょうかという人もいます)
  
 さらに昨日の報道では自民党の3議員が、夜半まで銀座のクラブで飲食ということが発覚(一人は元国家公安委員長)自民党を離党することになったとのこと。また公明党の議員が同様のことがあり、こちらは離党ではなく議員辞職しています。

 この場合は、与党でも党によって、離党か議員辞職かという違いがあるわけで、同じ与党で何故違うのかという疑問もあるようです。

 いずれにしても、国民の選良とはとても言えないというのが、伝統的な日本文化の「潔さ」とい視点から見た感想ではないかと思いますが、これからの日本はどうなるのでしょうか。

 日本人は、礼儀正しく、心も生活も清潔で、社会の秩序が混乱しないように、人倫に則り、社会規範を順守することを善しとしてきたはずです。

 その良さを、今に至って、まさか舶来崇拝ではないでしょうが、国のリーダーたちが、何故になし崩しに崩して行くような事になんでなってしまったのでしょうか。

 コロナ禍の中で、真面目に行動し、緊急事態宣言が出れば感染者数が急減するように自らの行動を律する大多数の国民にとっては、誠に心外という事ではないでしょうか。
 現政権には難しいかもしれませんが、何かお洗濯が必要になっているように思われるところです。