tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

2020年12月、感染激増で家計消費は前年比マイナスへ

2021年02月07日 15時22分54秒 | 文化社会
2020年12月、感染激増で家計消費は前年比マイナスへ
 先週の金曜日、2月5日に、2020年12月の家計調査が発表になりました。
 10月、11月と、GoToキャンペーンで多少動意づいた家計消費も、コロナの脅威には勝てず、残念ながらまた低迷です。

 毎月定点観測している2人以上勤労者所帯の平均消費性向ですが、昨年9月までの落ち込みから10月、11月には前年比プラスになったたのですが、12月はまたマイナスに転じてしまいました。

 具体的な数字の推移を見ますと、対前年同月増減で、
2020年 7月 -12.6 %ポイント
      8月 -5.6 %ポイント
      9月 -9.3 %ポイント、
      10月 +0.1 %ポイント  
      11月 +1.5 %ポイント
      12月 -0.2 %ポイント
という事で、マイナスに転じましたが、昨年9月までの大幅マイナスとはだいぶ違います。

 これまでの政府の政策はコロナ防衛政策と経済維持政策という経済にとっては全く逆な政策を、マッチポンプのように組み合せたりしていたものですから、国民の意識も少し安易になっていたようですが、第3波の急激な進展の深刻さが解ると共に、再度の緊急事態宣言で、政府も今回は先ずコロナの制圧に本腰のようです。

 それに、今後のコロナ対策は、ワクチンという新しい要素が入ってきますから、また安易な景気維持策で第4波などという事は避けられると思いますが、恐らく、国民生活(家計)の方でも、多様な形の巣籠り需要が開発されるなど、経済の落ち込みを少しでも少なくしようという知恵が出て来るのではないでしょうか。

 二度目の緊急事態宣言と、それに対する家計の対応は、来月発表になる2021年1月以降の家計調査で見えてくると思いますが、あまり大幅でないことを願っています。このブログでは、そうした動きも確り追っていきたいと思っています。

  
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