tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

アメリカはどこへ行く

2016年09月28日 10時59分24秒 | 国際政治
アメリカはどこへ行く
 アメリカの2人の大統領候補者の第1回のTV討論会がありました。
 討論のやり取りは、矢張り予想したように、どうにも情けないものでした。

 これまでの選挙戦のプロセスでも、真剣にアメリカをどう作っていくかを深堀りするような論争よりも、なぜか極端な発言や、単純に自分が適切といった主張、さらには相手方に問題があればそれをあげつらう非難の応酬、発言の中での揚げ足取り、などなどが目立つように感じてきていました。

 世界の覇権国の大統領候補の選挙戦としては、もう少し、アメリカの国づくり、世界の中でのアメリカの果たすべき役割などの、アメリカ国民は勿論、世界も注目するであろう重要課題になどについての洞察力のある意識が視聴者に伝わるようなものを、多少は期待したのですが、とてもそんなレベルのものではありませんでした。

 例えば、日本についても、守ってもらうのなら金を払え程度の論議で通り過ぎているだけです。
 TPPについても、アメリカ主導で始めたことについて、結果的には両候補とも反対という事になっています。その理由も単に得票目当ての感じです。

 マスコミや評論家の発言も、どうしたら勝利に近づくかといったことが中心で、何はともあれ、勝てばいいといいうのが選挙戦といった感じを受けてしまします。

 日本には大統領選はありませんが、例えば国政選挙で、こうした皮相な論議や非難の応酬が目立つような選挙戦になったら、多くの人は世も末と思うのではないでしょうか。

 過日も、 先進国とは何かという趣旨の事を書かせて頂きましたが、地球人類の安定と進歩のために、先進国こそが真剣にその役割を考えなければならない時なのに、などつくづく考えてしまいます。

 次回以降の討論会で、も少し深みのある討論がされることを心から願っています。