tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

地球環境、地球人類に嬉しいニュース

2016年09月03日 22時05分24秒 | 環境
地球環境、地球人類に嬉しいニュース
 干ばつ、洪水、巨大台風などが世界各地で頻発しています。地球温暖化ガスの増加、大気汚染などで異常気象が日常化し、世界中がその被害に神経質になっている中で、「遅きに失した」感はありますが、中国とアメリカがやっと、パリ協定の批准に踏み切るというニュースが入ってきました。

 先ずは地球市民のために喜びたいと思います。

 ご承知のように中国とアメリカはCO₂排出量で、正にダントツの1位と2位です。中国が世界の排出量の27パーセント、アメリカが16パーセント(2015年)で、この2国で43パーセント、世界の排出量の半分近くを占めています。

 この議論をするたびに、日本も率先してやらなければならないと言いながら、日本が排出をゼロにしても、日本は世界の排出量の4パーセント弱だから、効果は知れたものですよ、などと言われて、複雑な気持ちになったものです。

 中国、アメリカが踏み切ったことで、地球環境問題に曙光がさしたというところでしょうか。

 日本には、 里山に代表されるように、地球の自然を育て、そこから人間へのより豊かな恩恵を得るという思想と行動があります。
 これは、地球の天然資源を収奪して地球の自然を破壊し、人間だけが豊かに暮らすという「自然征服」の思想とは正反対のものです。

 日本もこれまで多くの過ちを犯しましたが、今は、再生可能エネルギー重視の方向の大きく舵を切っていると思いますし、そのための技術の蓄積も本格化しています。

 中国、アメリカが本格的に動き出せば、ますます多様な関連技術が重視され、活用され、さらに新たな技術開発も進むでしょう。
 克服すべきボトルネックがあれば、それは新しい世界経済成長の起爆剤になるかもしれません。

 今日のニュースが、新しい技術開発、経済成長の契機になることを願い、さらに地球人類の一体感の醸成にもつながるような良い結果をもたらすことを望むところです。