tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

5S活動の歴史研究に敬意

2016年05月25日 10時40分20秒 | 経営
5S活動の歴史研究に敬意
 2008年に「 5Sの起源」を書かせていただきました。
 あらゆる生産活動の場で、その効率化、生産性向上の貢献できる「日本発の知恵」、すでにアジアを中心に広く活用されている「5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)活動」が、いったいどこから発展し、どこでこうした形にまとまったのか、「その起源をご存知の方にお聞きしたい」と書いたものです。

 当時のタイミングとしては、戦後の成長を生産活動の現場で担った方々が、引退される前に、どなたかご存知の方がおられたら、という気持ちでした。

 最近、この「5Sの起源」へのアクセスが目立ったので、何だろうかと私もネットでアクセスしてみましたら、PDF[5S活動の生成と展開]という高木裕宜先生(文京学院大学准教授)の論文が確り出ていました。

 当時の私の思いとは違って、現場ではなく、研究者としての学術論文ですが、大変興味深く読ませていただきました。

 戦前からの多くの文献を渉猟された大変確りした論文で、学術研究ですから、私の実感の「母親のしつけ」には触れておられませんが、日本の各地、各企業の職場で、清掃の徹底、作業用具の整理整頓など多様な取り組みがされていたことが克明に報告されています。

 論文の日付は2006年で、私のブログより2年前の発表です。

 「5Sの起源」で検索すると、5Sの起源や由来と知りたいという疑問は多くの方がお持ちのようです。
 高木先生の論文を拝読し、多くの方々の疑問に答えて頂き、やはりそうかと納得した者の1人として、この場を借りてお礼を申し上げる次第です。
 先生の益々のご活躍を祈念します。