tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

オバマ大統領広島平和公園訪問

2016年05月13日 10時02分34秒 | 国際政治
オバマ大統領広島平和公園訪問
 オバマ大統領の広島平和公園訪問のニュースを、率直に歓迎したいと思います。
 アメリカとしては、いろいろな意見も経緯も経緯もあったでしょう。駐日大使、国務長官、と地ならしして、慎重に事を運んだという報道もあります。

 アメリカにしてみれば、現職のアメリカ大統領が広島を訪問することについて、それがどんな意味を持ち、日本、そして世界の国々がどんな反応を示すか、よく考えたうえでということのなるのは当然でしょう。

 当の原爆を落とした国がアメリカなのですから。 国内には、原爆投下は正しかったという意見もあり、そうでなかったという意見もあるようですし、「広島訪問は日本への謝罪だ」といった解釈もあるようで、国内世論は極めて多様なようです。

 アメリカ国内でいろいろな意見があることは当然でしょう。しかし、日本として、広島として、オバマ大統領訪問の意義をどう受け取るかということについては、明確な意思表示をすることが大事だと思われます。

 この点についてはすでに「 G7代表の広島平和公園訪問の意義」で書かせていただきましたが、誰もが知っていますように、被災地広島が世界に発信しているメッセージはたった1つで、それは「安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから」です。

 私はそこに、広島が、さらには日本が、原爆投下という人類の過ちを、人類として「繰り返さない」という決意を、人類を代表する気概をもって約束したと受け取っています。
 これは長崎とても、全く同じ気持ちでしょう。

 それ以外のメッセージを付け加えることは、正に後知恵で、日本人らしい「すがすがしさ」を減殺する効果しかないでしょう。
 
 日本人としては、核兵器のない世界を願うというオバマ大統領の気持ちを率直に、素直に受け、「過ちは繰り返しませんから」という言葉を、ともに大切にすることだけを願えばいいのではないでしょうか。