地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

ごあいさつ

いつも訪問してくれてありがとう。 「毎日が日曜日」の日々ですが、好奇心いっぱいに、ミーハー心を忘れず生きていく様や日々の思いを綴っていきたいと考えています。  是非とも、今後とも訪問をお願いします。また訪問していただいたら、足跡・コメントを残してくれたらなお嬉しいです(4桁の数字を半角小文字で入力忘れないでくださね)。 今後ともよろしくお願いします。

上映運動

2010年12月17日 | Weblog
 


映画「レオニー」の上映は今日まで、映画「大地の詩」は2月に上映が始まる

 去る11月20日(土)に公開された、松井久子監督作品の本格的日米合作映画「レオニー」は今日で上映が終了だ。4週間・28日間、「東宝シネマズ岡南」で上映された。映画を見ていただいたみなさんに、心から感謝する。

 その一方では、山田火砂子監督作品「大地の詩 ~留岡幸助物語」は、側聞するところでは「シネマクレール」で、来年2月26日(土)から上映される予定のようだ(また「ムービックス倉敷」は、2月19日からの上映で準備されているとも聞く)。

 その一方では、今私が一人でも多くのみなさんに観て欲しいと準備を進めている、長編記録映画「無言館」も来年2月頃にも「完成披露試写会」(上映は、5月を予定)を開ければとも思っている。

 今、映画館はシネコンが主流となっており、単館は運営が極めて困難となっていると聞くし、現実に千日前にあった岡山松竹などは閉鎖されている。また映画自体でも、大ヒットしてるのは、テレビドラマとタイアップした「踊る大捜査線」シリーズや今上映中の相棒シリーズなどといった傾向にある。

 そうした中で秀作ではあるが、そんなにたくさんの入場が見込めない映画は、シネコンではなかなか上映していただけない現実がある。その意味ではいつも書くのだが、岡山の地での「シネマクレール」の果たしている役割は極めて大きいと考える。過日も主宰されている浜田さんとお話ししたが、「運営は厳しい」とのことであった。私的には、頑張れ日本映画、そして頑張れ「シネマクレール」という思いだ。

 そして、そんな枠にも入らない映画は、自主上映する以外にはない。私が先に関わった「いのちの山河 ~日本の青空Ⅱ」などがそれに当たる。今回のドキュメンタリー映画「無言館」も、例外ではない。そんな映画の上映運動に、ささやかだが関わっていきたいと考える今日この頃だ。
 (写真は、「大地の詩」岡山ロケの際のもの)
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年末年始

2010年12月17日 | 食べ物
 


人気の畠瀬本店の営業は22日まで、年内に一度は行ってみられては如何!

 今年も残り少なくなった。今話題の多くはクリスマスだが、私のように誰からも誘われなくなった身には、あまりクリスマスの実感がなくなった。私の若い頃には、行きつけのバーやスナックが、「クリスマスパーティ」を開催し、パーティ券(略称ハー券)を買わされて、レイを首にかけてもらって飲んだものだ。その際には、年末でもあり、ネクタイなどのプレゼントも用意されていた。そして、「歩く姿は千鳥足」でのご帰還が常であったように思う。

 今では、「クリスマスは家庭で」が定着して、クリスマスの日に飲みあるのは珍しくなったようだ。ここにも、時代の変化がある。

 さて、クリスマスとは無縁となると、大切なのは行きつけのお店がいつまで営業するのかが興味となる。そろそろお店に、年末年始の営業の日程を張り出すお店が増えていっているように思う。過日行った「たのたの庵」は、年内は12月28日までで、年明けは1月5日から営業するとお聞きした。

 昨日、コーヒーブレイクをした「畠瀬本店」では、年内は店主さんの研修などもあり12月22日までで、年明けは1月5日からの営業となると、昨日から張り出された。

 さてその「畠瀬本店」の店主さんは、来年は料理教室の講師も引き受けられたとお聞きした。初めての講師体験だが、一人でも多くの方に、「畠瀬本店食品部」を知ってもらいたいとの思いから引き受けられたとのことだ。

 この「畠瀬本店」でも「たのたの庵」でも、一人でも多くの方に美味しいものを食べてもらいたいと頑張っておられる、その姿勢が私は好きだ。いつも元気をもらえるお店だ。今年も残り少なくなったが、是非とも、年内に一度美味しいお料理と素敵な雰囲気をご自身の目で確かめてみれることをオススメする。

 
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本を読むということ

2010年12月17日 | 読書
 


シンドサはあるが読書の役割と時代を感じさせてくれた二冊の本に出会った

 今朝もとても寒い。過日、私がランチ詐欺を働いた人の住む赤磐市では夜雪が降ったそうだ。今年の夏は酷暑だったが、冬は厳冬となるのだろうか。

 そんな寒い師走でみんな多忙となっている時だが、毎日が日曜日の私でありのんびりしていて、最近二冊の本を読んだ。いずれもNHKテレビで放映されたものだが、書籍としては「文藝春秋」から出版されたものだ。

 一冊は、NHKスペシャルとして放映された『無縁社会 “無縁死”三万二千人の衝撃』であり、もう一冊は、NHKクローズアップ現代でシリーズとして放映された、『助けてと言えない いま30代に何が』だ。

 『無縁社会』については、放映された際の衝撃を既にこのブログに書かせていただいたので、今回は『助けてと言えない』について、その感想を書かせていただく。ただし私はその番組を見過ごしてしまったことを、今ずいぶんと悔やんでいるのだが。

 さて、『助けてと言えない』の「はじめに」は、「たった一言、便せんに綴られた文字、『たすけて』。『派遣切り』などで生活困窮者が急増していた2009年4月。これほどまでに、胸を突き刺すような言葉はなかった。この言葉を残したのは、北九州市門司区の住宅で孤独死した元飲食店従業員の男性だった。男は餓死したとみられている。まだ39歳だった」と書き出されている。

 30代と言えば、まさに働き盛り。「それが何故」という問題意識から、番組製作はスタートしている。そして、この本のカバー裏には、その問題意識を「派遣切り、ホームレス、孤独死 --。社会から孤立する30代が急増している。なぜ、彼らは『たすけて』と声を上げなのか?」と表現している。

 結論的に導き出されたのが、「自分が悪い」という「自己責任論」だ。テレビで放映されると、「他人事ではない」、「明日は我が身」と、大変な反響があったとのことだ。

 この「自己責任論」については、鳩山内閣の時代に内閣府参与に就任したこともある湯浅誠さんの著書『どんとこい、貧困!』(理論社刊)で出会ったことがある。その本の第一章には、「どんとこい自己責任論」で、その1からその5までで、「自己責任論は上から目線」として詳しく論破していた。

 ただ私的には、多くの人が「自己責任論」に苦しめられている、「助けて」とも言えない状況下に置かれているとの認識は正直うすかった。そのことを、『助けてと言えない』を読み、深く反省している。

 30代のこの国を背負う中心世代の人たちが、少なからずホームレスあるいはその予備軍となり、「餓死」する現実に直面して、立ちすくむばかりだ。「頑張り地獄」から脱出して、「助けてと言える社会」への転換が今こそ求められていると考える。文藝春秋から出版されている『無縁社会』と『助けてと言えない』の二冊の本を合わせ読むと、今の時代の一面が見えてくる。

 本を読むことで、新しい世界や考え方を知ったり導いてもくれる。読み進むのがとても辛く厳しい内容の本ではありシンドクはあったが、その一方ではそんな読書の役割を実感した本でもあった。

 
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