地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

ごあいさつ

いつも訪問してくれてありがとう。 「毎日が日曜日」の日々ですが、好奇心いっぱいに、ミーハー心を忘れず生きていく様や日々の思いを綴っていきたいと考えています。  是非とも、今後とも訪問をお願いします。また訪問していただいたら、足跡・コメントを残してくれたらなお嬉しいです(4桁の数字を半角小文字で入力忘れないでくださね)。 今後ともよろしくお願いします。

ルネスオペラ

2011年04月30日 | 音楽・コンサート

 

「ルネスオペラシリーズvol.4 ラ・ボエーム」は、素敵な公演で楽しめた

 このところ不安定な天候が続いているが、ナント沖縄ではもう梅雨入りしたとのことだ。そんな今日、遂に我が家のウーパールーパーも産卵した。気がついてみれば産卵していた当時状態だ。ただ、とても少ない数しかないのが、どうしてだか分からない。

 ところで、昨日は終日映画やオペラを楽しむなどし、夜も遅かったこともあり、少しだけ疲れも残り今朝の目覚めはいささか悪かった。なのに、今日も午前は会議そして午後は講演会と、多忙というか充実した時間を過ごすことが出来た。

 そんな昨日は、「ルネスオペラシリーズvol.4 ラ・ボエーム」を楽しませてもらった。「ルネスホールが4年前から、気軽にオペラを楽しんでいただく機会を提供する」ということで、毎年一回「ルネスオペラシリーズ」として開催してきている。

 この「ルネスオペラシリーズ」は、ルネスホールの主催事業で、ルネスホールの指定管理者となっている「バンク・オブ・アーツ(=「BOA」)」理事会が責任を負う形での開催であり、「BOA」理事は全員企画委員となっている。そんなわけで、わたしも「企画委員」として名を連ねている。

 この「ルネスオペラ」はおかげさまで大好評で、これまではチケットは完売となっていた。ところが、今年は「阪神大震災」の影響もあってか、なかなかチケットが動かない状況があった。しかし、昨日は満席の状態で開催できいささかホットした。

 それにしても、この「ルネスオペラ」は年々充実してきており、豪華かつ楽しい催しとなっている。そして、この「ルネスオペラシリーズ」の初演以来出演していただいている伊藤宏恵さん、柾木和敬さんの熱演もあり、とても素晴らしい舞台となっており、終演後は拍手の嵐だった。

 この「ルネスオペラシリーズvol.4 ラ・ボエーム」は、今日・5月1日(日)も公演がある。是非とも参加して、オペラを気軽に楽しんで欲しいと願う。

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食事&会話

2011年04月30日 | 食べ物

 

「プロポスタ」で、久しぶりに美味しいディナーと楽しい会話を楽しんだ

 以前にも書いたことがあるが、「デートのフルコース」なるものがあるそうだ。「①映画やコンサートなどを楽しみ、②お食事をし、そして③二人だけの愛の時間を過ごす」のが、フルコースだそうだ。我が生涯で、そんなフルコースを楽しんだことがない。ただ、ディナーのフルコースは楽しんだことがある。

 そのディナーも、現役引退後の貧しい身では、なかなか楽しむことが出来ない。せいぜいランチが関の山だ。それでも昨晩は久しぶりに、ディナーを楽しんだ。

 選んだお店は、以前「蒸篭蒸し」を楽しんだ「プロポスタ」(おかやま有機無農薬農産物 料理提供店)だ。「プチマリエ」に行く予定としたが、この夜は満席とのことで諦めた。

 ともあれ、久しぶりに美味しいディナーと楽しい会話を楽しんだ。素敵な夜を過ごすことが出来た。食べるのと語るのに忙しく、お店もお料理の写真る撮れなかった。お許しを。反省。

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「阪急電車」

2011年04月30日 | 映画・テレビ

 

“悪くないよね、こんな世の中”、映画「阪急電車」の温かさに身を置いた

 2月には5本の映画を観た。その後の「東日本大震災」があったからというわけではないが、観た映画は現在取り組んでいる長編記録映画「無言館」の試写のみ。

 やっと昨日、映画を観に行った。こんな時だからこそ、心休まる映画を観たいと思って選んだのが、映画「阪急電車 -片道15間の奇跡」だ。

 私が映画を観る基準は、①好きな、もしくは気になる女優が出演している、②気に入っている監督か脚本家の作品、③「観ておいた方がいいかな」と思う話題作、だ。

 その意味では、昨日の映画「阪急電車」は、その3つの部類のどれにも属さない。中谷美紀も戸田恵梨香も、そんなに気になる女優ではない。

 それでも、何で観に行ったのかなと考えてみたら、何だか描かれている世界が温かそうということだ。そしてそれは、裏切られることはなかった。とてもハートウォーミングな世界に、身を置くことが出来た。

 「後輩に婚約者を寝取られたOL」役の中谷美紀、そして「カレシのDVに悩む女子大生」役の戸田恵梨香が交わし合う会話、「悪くないよね、この世界も」は、私の心に染み入った。決して楽しいことばかりではなく、死にたいとは思わないが、辛く悲しく切ないことも決して少なくない。それでも、生きていることは素敵だ。そう思う。そんなことを確認させてくれた映画「阪急電車」だ。

 因みに、この映画の中で私が好きになるタイプは、「おしゃれな大学になかなか馴染めない地方出身の男女」(チラシの文章)の一人、谷村美月が扮する女子大生だ。何とも魅力的だった。私も「ゴンタク」となってしまうことは間違いない。「ゴンタク」とは!?、映画を観ればわかります。ふ、ふ、ふ。

 「この春、関西発の優しい愛の物語が、日本中をあたたかい感動で包みます」、とある映画「阪急電車」。みなさんも包まれてみては如何。

 ところで昨日は、東宝シネマズ岡南の「シネマイレージカード」を忘れて行った。聞けば「その日中であれば特典を記入できる」と言われたが、遠い我が家まで往復する元気はない。断腸の思いで諦めた。6本観たら1本が無料サービスとなるのにと思うと、昨晩は悔しくて眠れなかった。トホホ、だ。

 

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お花を頂戴

2011年04月30日 | 食べ物

 

春爛漫、「たのたの庵」のお庭に咲き誇っているお花を一枝いただいた

 今私が取り組んでいる映画「無言館」のポスターを、「たのたの庵」のお店に張っていただいているし、チラシも置いていただいている。先の「劇団若獅子&市川亀治郎in岡山」のポスターも張りだしていただいた。

 その「たのたの庵」で、ランチを楽しませていただいた。お店には、先に派遣された「被災地支援隊」の報告が壁に大きく張り出されており、ペーパーとしても置かれている。そして今、次回への派遣に向けて、「支援隊派遣寄付」を訴えられている。

 ところで、過日は「畠瀬本店」の中庭のお庭の花々について書いたが、「たのたの庵」のお庭にも「春ですよ」と告げるように美しく咲き誇っている。庵主さんから、そんなお花についてご説明いただくとともに、何種類かのお花を頂戴した。部屋に飾って楽しんだ後、挿し木をしてみようとも思ったりしている。

 ともあれ、「東日本大震災」と正面から向き合い、支援のために渾身の力を発揮している「吉備土手下麦酒」、「たのたの庵」、「倉敷つららら」に、みなさんからも支援を。その第一歩は、みなさんがお店を利用されることだ。吉備土手下麦酒と美味しいお食事を楽しんで欲しいと願う。

 

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GW初日

2011年04月29日 | 野菜づくり

 

GWの初日は終日忙しく動き回った、お野菜の苗植えも昨日で一区切りした


 いよいよ、今日からGW(ゴールデンウィーク)に突入た。現役の頃は、お休みの続くGWでも、そんなにゆっくり休めることはなかったが、それでもとても楽しみだった。今は「時間豊か自由人」の身となっており、カレンダーの「お休み」の恩恵はない。

 ところで、昨日は突然の強い雨が降るなどして、まさに不安定なお天気だった。そして今日は、少し風はあるものの、暖かく気持ちのいい一日だった。

 さて今日は、そんな好天の中で、終日忙しく動き回った。午前中には東宝シネマズ岡南に「阪急電車 -片道15分の奇跡-」を観に行った。その後、ランチは「たのたの庵」とした。

 そして夕方からは、ネルスホールでオペラ「ラ・ボエーム」を鑑賞し、ディナーは「プロポスタ」とした。さすがに少し疲れた。その各々については、明日以降に報告したい。

 ところで、私の野菜づくりも、昨日でとりあえずの植え止めとした。さつまいもは未だ植えてはないし、種を蒔いたにんじんやトウモロコシも、苗となるまでには少し時間が必要で、また草抜きにももう少し時間はある、と思う。

 ともあれ、昨日までに、前回植えたもの以外に、サニーレタスやアスパラガスを植えるなどした。少しだけ土地を残しており、「こんなお野菜を植えたら」とのご近所さんのご教授を得て、「植えたい」と思うものが出てくるように思うので、とりあえずの一区切りだ。

 このGW中には、「沢田の柿山」に上って新葉の出具合を確かめに行こうとも思っている。

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プレ講座

2011年04月29日 | 公民館

 

「幡多歳時記 2011」プレ講座、立石憲利さんのお話に感銘を受けた

 東公民館では、昨年「幡多8景『わがまちまほろばウォーク』」が、東公民館の編集委員会と幡多学区愛育委員会の共同で作成され、幡多学区の全戸に配布された。

 この「幡多8景『わがまち まほろばウォーク』」は、「豊かな平野と自然に恵まれ、数多くの史跡や文化財を残している」幡多地区において、「近年の都市開発などに先人たちが築いた多くの郷土遺産が失われようとしている」中で、「わがまちを新しい目で確認しながら散策し、郷土の歴史を振り返り、誇れる文化を後生に伝承しよう」との意図で作成された。

 このために東公民館の主催活動として、「あかれんがクラブ」有志と幡多学区愛育委員会を中核として、幡多学区の様々な団体・個人が参加して「編集委員会」が構成され、とてもていねいに幡多学区を歩き、チェックし、マップとして発行された。

 その「編集委員会」を発展的に解消し、今度は「『幡多学区内に暮らしの中の年中行事や食文化』の由来・変遷を調査・発掘して、最終的には『幡多学区の歳時記』としてまとめる展望を持って活動を展開していこう」というのが、「幡多歳時記 2011」だ。私も、そうした活動に興味があり、今日は参加させていただいた。

 

 ところで昨日だが、そうした活動を展開していくための新たな出発と位置づけ、「幡多歳時記 2011」の「プレ講座」が開催された。立石憲利元岡山民俗学会理事長を講師に迎えて、「幡多歳時記」をまとめていくことの大切さや、その調査方法も詳しくお話しいただいた。そして、お話しの中では参加者の要望に応えて、桃太郎などの民話を二つも語っていただいた。「楽しく学ぶ」、そのことを実際に体験させてもらった素晴らしい「プレ講座」だった。

 そして、昨日は今回の「幡多歳時記」をまとめる中心的な役割を果たされているMさんの、その活動について具体的に提案もされた。そして、いよいよ次回からは、毎月第4木曜日の午後に、この「幡多歳時記 2011」が開催される。

 次回は、先の「幡多8景『わがまち まほろばウォーク』」づくりでもたくさんのご示唆をいただいた大月要元中学校長に、「まほろばの里・幡多」と題して、魅力いっぱいの幡多地区に伝わる「年中行事や食文化」についてお聞かせいただき、今後の取り組みの方向なども議論することとしている。

 たくさんの方のご参加で、幡多地区の暮らしの場に伝わる「年中行事や食文化」の調査・発掘を通じて、幡多地区の魅力を余すことなく引き出し、みんなのものとしたいと考えている。是非とも、ご参加をお願いしたい。お問い合わせは、東公民館まで。

 それにしても、全ての地区でこうした「歳時記」がまとめられることで、素晴らしいまちづくりとなることは間違いないと確信する。まさに、まちづくりの新たな一歩を、歴史的な一歩を踏み出していると言える。

 

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花筏

2011年04月28日 | 身辺雑記

 

予約席の前に置かれた「花筏」、畠瀬本店の中庭には花々が美しく咲いている

 畠瀬本店の特製Tシャツには、お店の中庭に咲く花々がデザインされていることは、既にこのブログで紹介済みだ。昨日お邪魔すると、みなさんそのTシャツを着て、キビキビと働かれていた。なんとも、カッコイイ。

 ところで、そんなTシャツをつくるくらいだから、ホント、中庭にはたくさんの種類の花々が咲いている。私は食事の前に、少しだけその中庭を散策して心を落ち着かせ、かつ日常から離れて美味しい食事を楽しむことにしている。

 さて、昨日は予約席に座ると、店主さんから「その花、知っています?」とお声がかかった。私はブログにお花を貼らせていただいているが、育てたこともなく、全くの花音痴だ。それ故、その花も知らなかった。聞けば、お庭に咲いている「花筏(はないかだ)」だそうだ。葉の上に白い花が咲く、その名にふさわしい。

 「お持ち帰り下さい」とのお声をいただいたが、食事の後少し所用があり躊躇したが、ありがたくいただくこととした。すると、「お帰りまで、少し時間があるようですから」と、切り口の所に水を含ませいただくなどていねいに包んでいただいた。こんな心遣いがとても嬉しい。

 さて、昨日の週替わりは「オムハヤシ」であり、とても美味しくいただいた。食事を終えて、しばし中庭でお花を眺めて心地よい時間を過ごしたことは言うまでもない。

 

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映画「無言館」

2011年04月28日 | 映画・テレビ

 

こんな時だからこそ、「生きることと正面から向き合う」ことをしてみよう

 昨日は、長編記録映画「無言館」の5月29日(日)の上映&窪島誠一郎無言館主の講演会の開催に向けて、一人でも多くの方に見ていただくための「打合会」に参加させていただいた。

 その映画「無言館」の関係者の試写会が開催されたのは、3月11日の夜だ。そう、「東日本大震災」の起こった日だ。そしてその日、チケットなども完成した。

 しかし、「東日本大震災」&「福島原発事故」による大惨事に、国民みんなが心が痛む日々を過ごす中で、いわゆる「自粛」もある中で、その後のほとんどの公演は厳しい環境に陥っている。

 しかし、心が暗くなる日々だが、いつも書いてきたが、こんな時だからこそかけがえのない「日常」を、豊かに過ごしていくことが大切と考える。そしてまた、「命の大切さ」を実感する日々だからこそ、「生きることと正面から向き合う」ことが大切だと考える。

 その意味で、格好の機会となるのが、「映画『無言館』上映&窪島誠一郎館主講演会」だと考える。

 日高安典という画学生の「裸婦」の作品につけられた説明文には、以下のように書かれている。因みに、彼は戦争が終わる昭和20年彼はルソン島で戦死している。享年27歳だ。

 あと5分、あと10分、この絵を描き続けていたい。
 外では出征兵士を送る日の丸の小旗が振られていた。
 生きて帰ってきたら、必ずこの絵の続きを描くから・・・
 安典は、モデルをつとめてくれた恋人にそう言いのこして戦地に発った。
 しかし、安典は帰ってこれなかった。

 是非とも、「映画『無言館』上映&窪島誠一郎館主講演会」に参加して欲しい。と同時に、お知り合いの方に、参加をお願いして欲しい。心からのお願いだ。なお、倉敷市でも映画『無言館』の上映会がある。よろしく、お願いする。

◆映画『無言館』上映&窪島誠一郎館主講演会
 *開催日時 5月29日(日)
 *会場   三木記念ホール(岡山市)
 *内容   10:30 映画上映 13:00 講演会 14:30 映画上映
 *参加費  1000円(当日 1300円)

◆映画『無言館』上映会
 *開催日時 6月11日(土)
 *会場   くらしき健康福祉プラザ
 *上映時間 10:30~ 14:00~ 18:30~
 *参加費  1000円(当日 1300円)

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γ-GTP

2011年04月27日 | 健康

  

頑張って腹筋を続けてきたが、懸案のγ-GTPの数値は下がらなかった

 今日の天気について、一昨日まで朝9時頃は雨との予報だったが、昨日は夕方から雨と予報が変わっていた。そんな今日は、午前中はとても暑くTシャツ一枚で過ごした。そして、今日も野菜の苗を買いに行った。ホント、計画性がない。明日も行かないといけない。

 そんな今日は、15時頃から激しい雨となった。その際は会議中であり、夕方帰宅して苗を植える予定だったが、全て予定変更となった。ま、農業はお天気に左右されることを何度も経験しており、少しだけ慣れてきた感じだ。

 ところで、先月に岡山大学病院の検診時に、いつも高い(150前後、正常値は50以内)γ-GTPの数値が、100を切っていた。とても嬉しかった。

 なぜだろうと考えてみたら、その少し以前から毎晩腹筋を50回程度しており、その効果が現れたのだと自分で納得した。

 そして、一昨日の診察日を迎えた。この一ヶ月、ほぼ毎晩腹筋を頑張り、もしや今回は正常値の範囲内ではと、少しだけ期待していった。しかし結果は、下がるどころか、上がっていた。また少しだけだが100を超えていた。ショックだった。

 ま、一喜一憂することなく、頑張っていこうと気を取り直した。主治医からは、標準体重の1割増し程度の体重が許容であり、もう3~4キロの減量を指示された。

 気分だけは「本格的ダイエット」と頑張っているが、実行の伴うようなダイエットが求められている。これ以上「甘いもの」を我慢することを強いられたら、発狂しそうだ。それでも、もう少しだけ元気でいたいので、ダイエットを頑張らねばとは思う。

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山本遺太郎さん

2011年04月27日 | 読書

 

赤木愼平「山本遺太郎さんと土曜劇場」は、岡山の戦後の演劇情況を知る好著

 平成20年の暮れ、私は遅れ気味の『岡山の歌舞伎 -宮内芝居を中心に-』(以下「岡山の歌舞伎」)の執筆に振り回されていた。そこへ突然、岡山県天神山文化プラザから声がかかり、「天神山文化プラザ土曜劇場400回記念事業(案)が示された。その中で、「土曜劇場と山本遺太郎さん」というシンポジウムの記念講演をして欲しいということであった。山本遺太郎さんと岡山の演劇については何時か、誰かが書かなければ、という思いはずっと持ち続けていたので、「岡山の歌舞伎」の執筆の中断を覚悟して、ほぼ即決で引き受けることとした。

 これは「岡山県天神山文化プラザ」が発刊した『土曜劇場400回記念誌』(天神山文化プラザ発行)に載った赤木愼平筆「山本遺太郎さんと土曜劇場」の「あとがき」に書かれた一節である。

 赤木先生が当日の記念講演の内容を元に、その冊子に掲載するために、新たに書き下ろしたのが「山本遺太郎さんと土曜劇場」である。

 私は一読させていただいたが、まさに赤木先生らしく実に多くの資料を綿密に読み込まれて、山本遺太郎さんの岡山の演劇界における功績・足跡を見事に浮かび上がらせておられる。『おかやまの歌舞伎』執筆時の赤木先生のていねいに資料を発掘され、そこから組み立てるという姿勢が、ここでも貫かれている。

  山本遺太郎さんという「岡山の文化界の巨人」とも言うべき方について、これまでその業績・功績をまとめたものが少なかっただけに、演劇という分野に限るとは言え、今回の 「山本遺太郎さんと土曜劇場」という形でまとめられたことは、格別に意義あることと考える。

 赤木先生には、その意味でご苦労様と言いたいが、ここまできたからには、「岡山演劇観客団体協議会」(略称「演観協」、「岡山労演」の前身、現在は〔岡山市民劇場〕と発展)の結成前夜からその後も、是非とも記録にとどめておいていただければとお願いする。

 何しろ高校生の当時、「演観協」(初代会長が山本遺太郎さん、三代目の会長が赤木愼平さん)の公演のポスター貼りをした記憶があり、是非当時のことを詳しく知りたいとの思いが深い。是非とも、書き残しておいて欲しいと願う。

高校生と言えば、読みたいと思っていた岡山県高等学校演劇協議会『60周年記念 創作脚本集』を、赤木先生のご厚意で入手することができた。感謝だ。

 

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