

新国劇の精神を受け継ぐ劇団若獅子の上田浩寛演出の舞台「知覧」を感激した
私たちの「おかやま・歌舞伎・観る会」が、岡山で歌舞伎公演を開催する際にお世話になっているのが、松竹関西の上田さんだ。その上田さんは、「特定非営利法人 大阪人情喜劇の会」の理事長を務めている。
その「大阪人情喜劇の会」について、「ウィキペディア」には、「1997年(平成9年)に、『大阪人の大阪人による大阪人のための上方喜劇を』をモットーに松竹新喜劇の藤山寛美の弟子であった曾我廼家玉太呂、曾我廼家八十吉等を中心に、大阪で旗揚げした劇団。2003年(平成15年)に特定非営利活動法人になり、脚本・演出は、代表を務める上田浩寛(本名上田浩人)が担当。上方人情喜劇を気軽に楽しめる機会を一般に提供し、さらなる上方喜劇の普及・発展を目指している」と書かれている。
その「大阪人情喜劇の会」第10回公演の岸田敏志主演で「ミャンマーの歌声」(脚本・演出上田浩寛)を、岡山市民会館で開催した際には、私も少しだけ関わらせてもらって事がある。
そして昨日は、上田浩寛さんが潤色・演出を務める「特攻の郷 知覧」を、劇団若獅子が大阪・ワッハ上方ホールで上演したので、観に行った次第だ。この舞台は、「ウィキペディア」では、「大阪人情喜劇の会」第19回公演となっている(チラシには何も書かれていないが)。
「特攻の郷 知覧」は、有名な「ホタルのエピソード」が題材となっているが、戦後65年の今、まさに時宜にあった素晴らしい舞台であり、とても感動した。私がずいぶんと以前に訪れた「知覧特攻平和館」の生々しい記憶が蘇った。あのような悲劇を、二度と繰り返してはいけないし、その体験を絶対に風化させてはいけない。
この「特攻の郷 知覧」ともう一本は淡島千景主演の「蛍火」だった。淡島千景は、つい先日映画「春との旅」でスクリーンに登場し、「ひさしぶりだ」と思ったら、昨日は生の舞台をすることができたので、これまた感激した。
ところで、この劇団若獅子は、来年は「一本刀土俵入り」を市川亀治郎を迎えて上演し、亀治郎は歌舞伎舞踊も踊るとのことだ。こうした舞台が、私の地元岡山で観られたらなぁと思いつつ、帰路についた。


その後も、たくさんのことで、お世話になり感謝、感謝です。
今、「歌舞伎・観る会」の30年の歩みを振り返っていて、そのことを改めて痛感しています。
今後とも、よろしくお願いします。