作家・村上春樹の最新刊、二巻組み長編『1Q84』は大人気だ
「(5月)29日に発売の作家、村上春樹さんの7年ぶりの2巻組み長編「1Q84」について、発行元の新潮社は26日、予約が殺到しているため発売前から増刷を決め、発行部数が1巻25万部、2巻23万部になったと明らかにした。初版は1巻20万部、2巻18万部で、各5万部の増刷。」との記事に出会った。
私は、村上春樹の長編は基本的には読むようにしており、一日前の昨28日に、早速買いに行った。丸善岡山店には、『1Q84』はいたるところに、山と積まれていた。そして何より、「村上春樹特設コーナー」も設置されていた。
こうした素早さ、そして企画力は、私が見るところ丸善は実に素晴らしい。「ポップ」での飾り方など、いつも素早い対応をしている。書店員の力量の高さだろう。そう言えば、昨日は雨であり、本を入れた紙袋を濡れないように、ビニールで包んでくれた。さすがの対応である。
さて、村上春樹である。『風の歌を聞け』で、群像新人賞を受賞し、作家デビュー。1979年、今から30年前のことだ。以来、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』等、話題作を次々に上梓し、今では日本で「ノーベル文学書」に最も近い作家と言われてる。私のほとんどの単行本や全作品も購入するなどしており、熱心な読者ではないが、
結構読んでいる。450万部以上のベストセラーとなっている『ノルウェイの森』(上・下)は、好きな恋愛小説の一つだ。
それにしても「書き下ろし」の作品で、初回販売に25万部とは。いまさらながら、村上春樹人気を知らされた。これから、ゆっくりと長編『1Q84』を、楽しみながら読もうと思っている。
(追記;この日、さらに増刷を決め、発売初日で4刷・68万部となったとのことだ。)