岸田総理の年頭の会見に於いて、企業経営者に対して
「インフレ率を超える賃上げをお願いしたい」
と述べた。
この発言は、岸田総理が「経済の基本」「経済のイロハ」も理解していない事実を自ら暴露するものであり失笑ものである。もっとも記者会見の発言内容も官僚に書いてもらうような総理大臣であり、元から何も知らないボンクラである。同時にそれは総理取り巻きの財務省エージェント達もまた全く判ってない低能揃いである、という事実を示すものでもある。
その理由を数量政策学者の高橋洋一氏の説明を基調に記してゆく。
岸田総理は「インフレ率を超える賃上げをしたい」と宣う。本来、そんな時にはどうしたら良いのであろうか。
これは経済理論から簡単に説明することが出来る。マクロ経済学の基本中の基本である。
掲載した「失業率とインフレ率の関係を示すグラフ」をご覧頂きたい。↓
なお、グラフは高橋洋一氏作成に依るものである。
先日の記事でも記したが、そもそも政府の経済政策はこのグラフの黒丸の部分(インフレ目標2%)を目指すものであるが、その理由は、失業率を可能な限り下げるポイントが最も良い経済になるからである。この黒丸のポイントを維持することが出来れば黙っていても賃金はどんどん上がるのである。
その時、どの程度の賃金上昇になるか、その度合は「インフレ率+その国の実力」となる。現在の日本で考えるとこれは「1%~2%」程度である。これは技術進歩や生産性向上等も含めて本当に実力のある経済であれば、インフレ率プラス1~2%で賃金は決まってくるのだ。
その為にも、グラフ中の黒丸の部分を目指して政策を打っていかないと話にならないのである。それらをきちんとやった後で本当に賃金上昇も起きてくる…そういうものなのだ。
では、現在の岸田総理はここをどのようにやっているのだろうか?
上述の通り、日本経済の現在はグラフの黒丸よりも少し左の方向に寄っている。(左の✕印の部分)つまり「増税不可」の状態にあるのだ。
日本経済が「増税不可」の状態にあるにも関わらず、岸田総理は「増税」や「利上げ」をしようとしているのである。これはグラフに於いて黒丸からどんどん遠ざかる施策を打っている、という事を意味しているのだ。
「遠ざかる」とどうなるのか?
失業率が少しずつ上がってきて、賃上げしなくて済む状態になるのである。
なぜか?
失業率が高くなれば、企業の経営者は余っている労働力を使えば良いのであって、わざわざ賃上げなどする必然性も無い…そういうことなのだ。
だから・・・失業率が下がって労働力の確保が難しいくらいの状態にならないと「賃上げしよう」という空気にはならないのである。
呆れたことに、岸田総理はこうした経済の基本が全然分かっていないのだ。
岸田総理は経営者に対して「インフレ率を超える賃上げをお願いしたい」と言う。ここが岸田氏の本当にボンクラなところである。
どうしてか?
「(経営者に)お願いする」のではなくて、あんた(岸田氏)がやるべき政策を打つんだよ!…と、武田鉄矢氏なら「このバカチンがぁ!」と怒鳴りつけるところだろう。(笑)
人にお願いする前に自分(総理大臣)がやるべきことをやらないでどうする?という話なのである。まずはこれ、なのだ。
では、「政府がやるべきこと」とは何であろうか?
グラフ中の黒丸を目指す施策を打つ事だ。そして黒丸部分に到達したら、企業としては成長している状態である。しかも人手不足の状態なので、賃金を自ずと上げていかないと人を雇えなくなるのである。政府がやるべきことはそういう状況を作り出すこと、なのである。
こうした経済の基本原理を岸田総理は全然理解していない。まるで分かっていない。自分の無知・無学・無理解を棚に上げて「賃上げをお願いしたい」と宣うが、他人にお願いすることではない。あんた(岸田氏)がやる事なんだよ!と怒鳴りつけたいところである。本当に、これが基本なのだ。こんなことも判らない総理大臣・・・情けない限りだ。
繰り返すが、岸田総理の「賃上げをお願いしたい」は、経営者に対して「出来ない事をお願いしている言い方」であり駄目なのだ。首相として失格である。出来ない事をお願いしたいと言っておいて、結果として「お願いしたのに出来なかった」というのはあまりに酷い言い草である。
本来は、「自分の政権でグラフ中の黒丸部分を目指すこと、失業率最低を目指すことを示し、それについて金融財政政策をフル活動してやりますので、それが達成できた後は自ずと賃金が上がっていくでしょう」…と述べるのが普通の年頭会見である筈なのだ。
経済の基本も知らない総理大臣・・・こんな貧弱過ぎるリーダーを据えてしまった日本は限りなく不幸である。
☆
「インフレ率を超える賃上げをお願いしたい」
と述べた。
この発言は、岸田総理が「経済の基本」「経済のイロハ」も理解していない事実を自ら暴露するものであり失笑ものである。もっとも記者会見の発言内容も官僚に書いてもらうような総理大臣であり、元から何も知らないボンクラである。同時にそれは総理取り巻きの財務省エージェント達もまた全く判ってない低能揃いである、という事実を示すものでもある。
その理由を数量政策学者の高橋洋一氏の説明を基調に記してゆく。
岸田総理は「インフレ率を超える賃上げをしたい」と宣う。本来、そんな時にはどうしたら良いのであろうか。
これは経済理論から簡単に説明することが出来る。マクロ経済学の基本中の基本である。
掲載した「失業率とインフレ率の関係を示すグラフ」をご覧頂きたい。↓
なお、グラフは高橋洋一氏作成に依るものである。
先日の記事でも記したが、そもそも政府の経済政策はこのグラフの黒丸の部分(インフレ目標2%)を目指すものであるが、その理由は、失業率を可能な限り下げるポイントが最も良い経済になるからである。この黒丸のポイントを維持することが出来れば黙っていても賃金はどんどん上がるのである。
その時、どの程度の賃金上昇になるか、その度合は「インフレ率+その国の実力」となる。現在の日本で考えるとこれは「1%~2%」程度である。これは技術進歩や生産性向上等も含めて本当に実力のある経済であれば、インフレ率プラス1~2%で賃金は決まってくるのだ。
その為にも、グラフ中の黒丸の部分を目指して政策を打っていかないと話にならないのである。それらをきちんとやった後で本当に賃金上昇も起きてくる…そういうものなのだ。
では、現在の岸田総理はここをどのようにやっているのだろうか?
上述の通り、日本経済の現在はグラフの黒丸よりも少し左の方向に寄っている。(左の✕印の部分)つまり「増税不可」の状態にあるのだ。
日本経済が「増税不可」の状態にあるにも関わらず、岸田総理は「増税」や「利上げ」をしようとしているのである。これはグラフに於いて黒丸からどんどん遠ざかる施策を打っている、という事を意味しているのだ。
「遠ざかる」とどうなるのか?
失業率が少しずつ上がってきて、賃上げしなくて済む状態になるのである。
なぜか?
失業率が高くなれば、企業の経営者は余っている労働力を使えば良いのであって、わざわざ賃上げなどする必然性も無い…そういうことなのだ。
だから・・・失業率が下がって労働力の確保が難しいくらいの状態にならないと「賃上げしよう」という空気にはならないのである。
呆れたことに、岸田総理はこうした経済の基本が全然分かっていないのだ。
岸田総理は経営者に対して「インフレ率を超える賃上げをお願いしたい」と言う。ここが岸田氏の本当にボンクラなところである。
どうしてか?
「(経営者に)お願いする」のではなくて、あんた(岸田氏)がやるべき政策を打つんだよ!…と、武田鉄矢氏なら「このバカチンがぁ!」と怒鳴りつけるところだろう。(笑)
人にお願いする前に自分(総理大臣)がやるべきことをやらないでどうする?という話なのである。まずはこれ、なのだ。
では、「政府がやるべきこと」とは何であろうか?
グラフ中の黒丸を目指す施策を打つ事だ。そして黒丸部分に到達したら、企業としては成長している状態である。しかも人手不足の状態なので、賃金を自ずと上げていかないと人を雇えなくなるのである。政府がやるべきことはそういう状況を作り出すこと、なのである。
こうした経済の基本原理を岸田総理は全然理解していない。まるで分かっていない。自分の無知・無学・無理解を棚に上げて「賃上げをお願いしたい」と宣うが、他人にお願いすることではない。あんた(岸田氏)がやる事なんだよ!と怒鳴りつけたいところである。本当に、これが基本なのだ。こんなことも判らない総理大臣・・・情けない限りだ。
繰り返すが、岸田総理の「賃上げをお願いしたい」は、経営者に対して「出来ない事をお願いしている言い方」であり駄目なのだ。首相として失格である。出来ない事をお願いしたいと言っておいて、結果として「お願いしたのに出来なかった」というのはあまりに酷い言い草である。
本来は、「自分の政権でグラフ中の黒丸部分を目指すこと、失業率最低を目指すことを示し、それについて金融財政政策をフル活動してやりますので、それが達成できた後は自ずと賃金が上がっていくでしょう」…と述べるのが普通の年頭会見である筈なのだ。
経済の基本も知らない総理大臣・・・こんな貧弱過ぎるリーダーを据えてしまった日本は限りなく不幸である。
☆