政府の少子化対策はもう既に数十年続いているにも関わらず、何の成果も上げていない。つまり数十年に渡って専門家と称する連中に無駄に税金を与えてきただけ…という訳である。
2022年12月9日に博報堂出身で独身研究家/コラムニストの荒川和久氏が下記のツイートを投稿した。
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本来、弱者救済システムのひとつに過ぎなかったのに、たかたが100年の歴史しかない皆婚を古来からの常識みたいに勘違いして、「婚活」なんて言葉を生み出した挙句、結婚が自由競争化と市場化して、顔と金のある強者だけが獲得できるものへとすり替わった。
午後0:57 2022年12月9日 荒川和久氏のツイート
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昭和の時代には「皆婚」が当たり前で、むしろ結婚しない人を異端視する風潮すらあった。人々は皆、結婚することが当たり前という価値観を持っていた。当時、女性一般の夢は「お嫁さんになること」だったのであり、男女共に、人は適齢期になれば自然に結婚してゆくもの…として捉えていたのだ。
だが、真実はそうではない。
皆婚が当然、な風潮があったのはせいぜい昭和を含む100年間程度の話なのだ。その前の江戸時代などは現代と同じで恋愛して結婚できる恋愛強者はせいぜい3割程度であった。不思議なことに、この3割という比率はいつの時代も同じなのである。
だから、むしろ「皆婚」という状況は長い歴史から見れば「異常事態」だったと言えよう。
政府や頭でっかちな専門家達はこの皆婚という異常な状況をむしろ普通の状態、古来から続く常識的な有り様として捉えているから間違えてしまうのだ。前提から誤ってしまった、ということだ。
山田昌弘氏(社会学者・中央大学文学部教授)などは「婚活」という言葉を生み出して婚姻数低減状況からの脱却を考えたのだが、この「婚活」は言葉を作った本人の意図とは別の方向に暴走してしまい、結婚に至る自由競争と市場化という熾烈な状態を創り出す結果を生んでしまったのである。つまり、「婚活」が結婚に向けた強力な障害物としてそびえ立つ事で、一般人にとっての結婚がさらに遠くへ離れてしまったのだ。
婚活の世界では女性が男性の収入を厳密に審査し、基準に満たない男性を容赦なく足切りしてゆく。女性の非婚化について山田氏は日刊現代の記事で「収入が低い男性はパートナーとして選ばれにくいからだ」と指摘しているのだが、そういう価値観と風潮を作り出したのが山田氏なのだ。己の責任も顧みず何を言ってるのか?と強い憤りを感じるものである。
また、婚活市場に於ける女性の意識は妥当性を欠くほど膨張して男性を数字で値踏みするようになり、「※但しイケメンに限る」の通り、顔面偏差値が高い上に、お金を持った男性だけが女性の愛を獲得できる…という価値観が完全に確立されてしまったのである。女性一般は結婚にステータスを求める事を当然としている。今や結婚はイケメンで金持ちの人だけが享受できる贅沢なものと化したのだ。これが「婚活」という言葉が普及した事で現れた事象である。
山田昌弘教授が作った「婚活」という言葉は現代社会に混乱・分断・格差しかもたらさなかったという意味で、山田昌弘氏の罪は極めて重いと言えるだろう。この事実について山田氏は自らの責任をどのように考えているのだろうか。(*1)
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(*1)
山田氏は「婚活」の他にも「パラサイトシングル」という言葉を作って社会にばら撒いた。そのおかげで実家で暮らす独身者を「実家に寄生する人」、いわば「寄生虫」のような印象を与える差別を生み出した。いつの時代も独身者が結婚するまで実家で暮らすことは普通にあるにも関わらず、である。これはさらに、ニッセイ基礎研究所の天野馨南子氏が作った「子供部屋おじさん」という差別用語の温床にもなったのである。これもまた事実に基づかない酷い話だ。山田氏も天野氏も社会に差別意識と混乱を与え分断を煽っておきながら何らの責任もとっていない。
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2022年12月9日に博報堂出身で独身研究家/コラムニストの荒川和久氏が下記のツイートを投稿した。
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本来、弱者救済システムのひとつに過ぎなかったのに、たかたが100年の歴史しかない皆婚を古来からの常識みたいに勘違いして、「婚活」なんて言葉を生み出した挙句、結婚が自由競争化と市場化して、顔と金のある強者だけが獲得できるものへとすり替わった。
午後0:57 2022年12月9日 荒川和久氏のツイート
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昭和の時代には「皆婚」が当たり前で、むしろ結婚しない人を異端視する風潮すらあった。人々は皆、結婚することが当たり前という価値観を持っていた。当時、女性一般の夢は「お嫁さんになること」だったのであり、男女共に、人は適齢期になれば自然に結婚してゆくもの…として捉えていたのだ。
だが、真実はそうではない。
皆婚が当然、な風潮があったのはせいぜい昭和を含む100年間程度の話なのだ。その前の江戸時代などは現代と同じで恋愛して結婚できる恋愛強者はせいぜい3割程度であった。不思議なことに、この3割という比率はいつの時代も同じなのである。
だから、むしろ「皆婚」という状況は長い歴史から見れば「異常事態」だったと言えよう。
政府や頭でっかちな専門家達はこの皆婚という異常な状況をむしろ普通の状態、古来から続く常識的な有り様として捉えているから間違えてしまうのだ。前提から誤ってしまった、ということだ。
山田昌弘氏(社会学者・中央大学文学部教授)などは「婚活」という言葉を生み出して婚姻数低減状況からの脱却を考えたのだが、この「婚活」は言葉を作った本人の意図とは別の方向に暴走してしまい、結婚に至る自由競争と市場化という熾烈な状態を創り出す結果を生んでしまったのである。つまり、「婚活」が結婚に向けた強力な障害物としてそびえ立つ事で、一般人にとっての結婚がさらに遠くへ離れてしまったのだ。
婚活の世界では女性が男性の収入を厳密に審査し、基準に満たない男性を容赦なく足切りしてゆく。女性の非婚化について山田氏は日刊現代の記事で「収入が低い男性はパートナーとして選ばれにくいからだ」と指摘しているのだが、そういう価値観と風潮を作り出したのが山田氏なのだ。己の責任も顧みず何を言ってるのか?と強い憤りを感じるものである。
また、婚活市場に於ける女性の意識は妥当性を欠くほど膨張して男性を数字で値踏みするようになり、「※但しイケメンに限る」の通り、顔面偏差値が高い上に、お金を持った男性だけが女性の愛を獲得できる…という価値観が完全に確立されてしまったのである。女性一般は結婚にステータスを求める事を当然としている。今や結婚はイケメンで金持ちの人だけが享受できる贅沢なものと化したのだ。これが「婚活」という言葉が普及した事で現れた事象である。
山田昌弘教授が作った「婚活」という言葉は現代社会に混乱・分断・格差しかもたらさなかったという意味で、山田昌弘氏の罪は極めて重いと言えるだろう。この事実について山田氏は自らの責任をどのように考えているのだろうか。(*1)
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(*1)
山田氏は「婚活」の他にも「パラサイトシングル」という言葉を作って社会にばら撒いた。そのおかげで実家で暮らす独身者を「実家に寄生する人」、いわば「寄生虫」のような印象を与える差別を生み出した。いつの時代も独身者が結婚するまで実家で暮らすことは普通にあるにも関わらず、である。これはさらに、ニッセイ基礎研究所の天野馨南子氏が作った「子供部屋おじさん」という差別用語の温床にもなったのである。これもまた事実に基づかない酷い話だ。山田氏も天野氏も社会に差別意識と混乱を与え分断を煽っておきながら何らの責任もとっていない。
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