9月11日 (木)
パソコンのインターネットでsonyの新製品SRS-X1というのをふっと見かけた。
Bluetoothに対応したワイヤレススピーカーシステムでお風呂でも使える防水タイプの音響機器である。興味に駆られていろいろ調べてみたら、スマートホンにこの機器を連動させれば浴室で濡れることを気にせずにおおいに音楽を楽しめることが分かった。
私は当地に来てからというもの毎朝、時には夕刻就寝前にも自宅の温泉に浸かりながら音楽を聴くという習慣を続けてきている。
最初の頃は音楽を聴くのに重たいカセットテープレコーダーをその都度浴室に持ち込んで聞いていた。
そのうち、超小型の音楽鑑賞機器Ipodが出現し散歩のお供にして時々イヤホーンで聴いていたが、、これを防水加工された特製スピーカーrelacon(あまり名の知れていないメーカーが作ったもの)に接続させれば浴室で好きな音楽を聴くことができるということなので、これをウエブショップで購入してながく愛用してきた。
この機器はカセットテープレコーダーに比べて小さく軽いので持ち運びが容易なだけでなく、音質もさほど悪くないので、数年にもなろうか使い続けてきた。
>しかし、長年湿気の多い浴室で使い続けてきたので、いつしか劣化が進んで小汚くなっただけでなく、今では蓋も取れてしまい防水機能を果たせなくなったており、これに接続するIpodもその後次々とモデルチェンジが行われた末、いまではすっかり時代遅れの音響機器になってしまっているので、風呂の湿気で故障し動かなくなっても構わないと思い定めてそのまま使い続けてきていた。
蓋が取れる前のrelacon・新旧二つのipod 蓋が取れてしまった現在のrelacon・ipod
そんなことなので、いずれ新しいスピーカーに買い替える必要があると考えていたところであった。
そこで、早速、アマゾンや楽天などウエブショップでこのSRS-X1の仕様を調べ、更にカスタマーレビューをあれこれ当たってみたところすべて★が5か4の評価であり、書き込みからみれば使い勝手もよく、音質もかなりのものらしく評判はすごくよろしい。
調べれば調べるほどこれが欲しくなってきて、すぐにウエブショップのアマゾンで購入手続きに入った。
いつもなら注文すれば翌々日には商品が届くのが取り柄のアマゾンだが、たまたま土日を挟んだためかなかなか送られてこない。
欲しいと思えば無性に欲しくなるのが人の常、ひたすら製品到着を待ち望む心境に陥ってしまった。
それが9/8月曜日にようやく到着した。手のひらに入るほどの大きさで、なかなか格好もいい。
橘曙覧の「独楽吟」の一首 「楽しみは ふと見て 欲しく思うもの 辛くはかりて 手に入れし時 」 とはまさしくこの気持ちを詠んだのであろう。
さて、待ち望んでいたSRS-x1が手元に来てたら、今度はその使い方をとくと勉強しなければならない。
Bluetoothとはなにか、まずこれを理解した上で、スマートホンとSRS-X1をペアリングさせる(スマホにSRS-X1を認識させること)ことは簡単にできたが、これまでのように、いやそれ以上に好きな音楽を自在に浴室で扱うには一工夫がいる。
スマートホンで聴いていたYoutubeの音楽をSRS-X1で流すのは簡単だったが、これまでパソコンにCDなどから取り込んでおいた沢山の音楽ファイルをスマホに取り込むには、それなりの新しい知識が必要で、これを勉強するのにほぼ半日ほどかける羽目になった。
なにしろ頭が固くなった老人の仕事である。結構時間がかかったが、うまくできれば新しい知識を学ぶ楽しさがそこにある。
私の趣味の一つに新しい電子機器の類の機能をマニュアルから読み解くことがあるが、使った後にこれまで使っていなかった新しい機能を知ることがあるということに改めて気付かされれるのも嬉しいことだ。
これって孔子大先生が言うところの「学んで時にこれを習う また喜ばしからずや(学而時習之 不亦説乎)」の現代版といっていいのかも。
お蔭で、これまで以上に、浴室で(時には食卓で)いとも手軽にとてもいい音質で音楽(主にイージーリスニングかクラシック)を楽しめるようになって嬉しい。