伊豆高原シニア・ライフ日記

「老い」を受容しながら自然の恵みに感謝しつつ「残躯天所許不楽復如何」の心境で綴る80老の身辺雑記 

痙攣の妙薬「芍薬甘草湯」

2013年08月06日 | 健康雑感

8月6日  (火)  /

午前中、曇空の下で時折小雨がぱらつく。気温があまり高くないのにつられて思わぬ長時間の農作業になってしまった。

数日見なかったため出来放題の胡瓜、ミニトマト、ピーマン、さや隠元、ツル紫、オクラ、サラダ菜、サニーレタスなどをたっぷりと収穫、トマトの鳥よけネットの張り直し、それに書斎の育苗工房で育てていた第5段目の胡瓜苗、スティックブロッコリー苗などの定植などでいささか頑張りすぎた。

雨と汗で作業着からは水が滴るほど。次から次とついやりすぎたら、なんだかすこし気分が悪くなった。熱中症の初期症状か。

帰りの短い坂道を登るのが辛い。今日は3:00まで温泉がない日だからシャワアーを浴びる。生暖かい水から冷たい水に代えてしばらく身体を冷やす。水だけが無性に欲しくなる。あまり水分を取りすぎたからか、食欲がわかず昼食もせずベットに転がり込んだら、脚のふくらはぎと手の指先に痙攣の前駆症状がでた。やばい!まもなく引きつった脹脛の激痛にしばらく耐えねばならない。激しい運動をしたと自覚していただけに本格的な「こむら返り」になることは必至と覚悟した。

「こむら返り」が始まったら、居てもたっていられない。撫でても擦っても、温めても、足を伸ばしたり引っ張ったしても、これを止める手立てはなく、ただひたすら自然に治まるのを待つだけとなるのがこれまでだった。

しかし、今回は「足のつり」に卓効があるという「芍薬甘草湯」を飲んでみることにした。

この漢方薬はかねてから足の痙攣、「こむら返り」」に時々苦しんでいた私のことを知り、Mr.ITが即効性がある薬として勧めてくれていたものである。

驚いた。これが見事に効いたのである。しかも直ぐに。前駆的症状はしばらく続いたとはいえ、本格的な「こむら返り」になることなく治まったのである。

漢方薬は「ゆっくり穏やかに効くもの」、効果がでるまでにはかなり時間がかかるものと思い込んでいたが、これほど即効性ある薬とは思わなかった。

その素晴らしい効果に感動し、この薬の由来をネットで調べてみた。

「芍薬甘草湯」という名のとおり、その成分はややこしい配合ではなく、「芍薬」と「甘草」だけというすこぶるシンプルなもの。漢時代の古典医薬書「傷寒論」から現在まで使われ続けてきた伝統的・代表的な漢方らしい。

現在販売されている薬も「よく足がつる」ことだけをターゲットとした至極単純明快なもので、薬効への自信をうかがわせる。

「こむら返り」はごく短い時間に起こる症状だから、薬がすぐ効くのでなければ誰も買わないだろう。

 

「こむら返り」とはふくらはぎが急激に収縮し、激しい痛みを伴う症状で、多くの人が経験するが、高齢化に伴って起こりやすくなる症状だとされ、「神経の伝達ミス」によって起こるらしく原因が複雑で必ずしも解明されておらず、西洋医学では的確な薬も対処方法もないようである。

私は退職後、東洋医学専門学校でしばらく法学を講じたことがあり、「門前の小僧 習わぬ経を読む」ではないが、東洋医学への親和性は高い。

2年前には難治といわれた「変形性股関節症」を東洋医学的療法で完治させるという得難い経験もしているので、

2011/12/02 変形性股関節症の克服 

「高齢化がもたらす疾患」に関する限り、私は西洋医学よりも東洋医学の方をはるかに信頼しており、今回の経験はこの思いを一層信を深めることになった。 

コメント (1)
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