6月18日 (日)
最近は少しづつだが、自分の身体に自信がなくなりつつある。なにか身体のどこかに違和感があると重大な疾患の兆候ではないかと不安を覚えるようになった。
80歳代後半にもなればそれは当たり前のことなのだろう。これまでが普通ではなかったと今になって改めて思う。
いろいろある身体の不具合のなかで現在、一番気になっているのは喉の異常である。
食事時にむせることがある、たまに喉がつまったようで咳をすることがある、寝てるときに喉から異音がする(これは「喘鳴」というらしい)ときがある、声がかれる、などなど。
これらの症状は超高齢者によくみられる現象のようで加齢に伴う喉の筋肉機能の衰えからくるものらしい。食道に入るべきものが喉筋肉の弱さから呼吸器に入り込みやすくなっているらしい。
呼吸器に入ったものをうまく排出できないと肺炎を引き起こすことになる。これが「誤嚥性肺炎」といわれるもので高齢者にとっては致命的となることが多い。
日本人の死因は、「がん」、「心疾患」についで「肺炎」が3位だが、肺炎による死者の9割以上が75歳以上の高齢者で、「誤嚥性肺炎」はその96%、つまりほとんど全部だということらしい。
従って「誤嚥性肺炎」防止のための喉トレーニングは高齢者の健康保持にとって不可欠なものだという。
そういう次第で、ここ半月ほど前から以前から喉保護のため飲んできた漢方薬に加えて、雑誌やインターネットで得た情報から自分なりに納得した「喉トレーニング」を開始することにした。
漢方薬「麦門冬湯」
喉の調子が悪いときに飲む薬として「龍角散」がある。高齢者になる前からときどき飲んできた薬だが、どちらかというと気休めみたいなもので、その効果のほどははっきりしなかった。
最近になって、咳に効く「麦門冬湯(バクモンドウトウ)」という漢方薬があることを知った。古くから知られる古典的な漢方薬で、漢方薬らしくなく即効性があるというのが嬉しい。漢方薬の即効性については脚の痙攣(足つり)の妙薬「芍薬甘草湯」で経験済みだ。
「麦門冬湯」も飲むとたしかに症状はぴたりととまる。だが、私は常備薬とするにはやや抵抗があり喉の具合がとくに良くないときにだけこれを飲むことにしている。
喉の筋肉を強化するための「シャキア・トレーニング」
TVでも見たことがあった喉の日常的な訓練という「シャキア・トレーニング」を思い出し、インターネットで調べてみた。
アメリカのシャキア医師が考え出し、国際的にも認められているもので「マットなどに枕なしで仰向けになり、頭だけをゆっくり持ち上げて自分のつま先を見る。ここで30秒〜1分間停止し、5回から10回繰り返す」というトレーニング。
超簡単な方法で、どこでもいつでもできそうなので起床時と就寝時にやってみることにした。1分間を5回から10回というのはきついので、適宜時間を短縮して励行しているが、なんだか喉の筋肉が固くなってきたような気がする。
日常に組み込む健康法として今後も続けていく積りである。
浴槽の中でのカラオケ
たまたまスマホでD-マガジンで週刊誌を見ていたら、喉の筋肉強化にはカラオケがいいという。
しかし、なんとか浴槽に浸かってカラオケを唸ることはできるので現在は「津軽海峡冬景色」を終え、次の曲に取り掛かっている。
(参考とした週刊誌の記事)