京都市美術館で「ダリ展」が開催(7/1ー9/4)されています。
もう少し早く行きたかったのですが、祇園祭に熱中しすぎていました。
ダリは不思議な画家です。
私は昔からダリは何を描こうとしているのかよく理解できず、どちらかというと展示会などは敬遠するほうでした。
しかしひさしぶりのダリ大回顧展、しかも京都開催ということで足を運びました。

スペインに生まれたサルバドール・ダリ(1904ー89)は、もっとも有名な20世紀の芸術家の一人と言われています。

1929年に彗星のようにパリの美術界に登場し、シュルレアリスムを代表する画家として活躍しますが、やがてアメリカに進出、大きな成功と人気を獲得します。
その一方で映画や演劇、ファッションなどの異分野へも積極的に参画し、メディアにも盛んに登場しました。
芸術と芸術家のあり方を変えたという点では、現代美術の先駆者と言えます。
今回の展示会は、スペインのガラ=サルバドール・ダリ財団および国立ソフィア王妃芸術センター,アメリカのサルバドール・ダリ美術館の三つのダリの主要コレクションの作品を中心に約200点で構成されています。
油彩作品のほか,ドローイング,オブジェ,ジュエリー, 書籍,彫刻など初期から晩年までのダリの多方面にわたる、日本では10年ぶりの大回顧展になっています。
会場入口の撮影可能スポット

展示会場でいただいたパンフレットより
「素早く動いている静物」(1956)

「謎めいた要素のある風景」(1934)

「奇妙なものたち」(1935)

「狂えるトリスタン」(1938)

「子ども、女への壮大な記念碑」(1929)

「ルイス・ブニュエルの肖像」(1924)

ダリファンにはたまらない展示会でしょうが、私にはどうしてもなじめない世界観でした。夢の世界と言う方もおられますが、ダリの作品は夢とは違う、独特の想像の世界だと思います。
ダリは自作に対して「ダリの作品は誰にもわからない。ダリにもわからない」と言ったそうです。
京都展の後は東京展・国立新美術館で開催(9/14ー12/12)されます。
同じく京都市美術館でコレクション展(7/5ー8/21)も開催されています。
ひさしぶりに竹内栖鳳『絵になる最初』に再会しました。
モデルになるために着物をぬぐときのはじらい、 いまにも泣き出しそうな表情の一瞬を切り取った名品だと思います。
私の好きな絵のひとつです。
この作品は平成28年 新・国指定重要文化財に指定されました。

美術館を出て平安神宮大鳥居
