大阪市立東洋陶磁美術館で『没後100年 宮川香山』が開催されています。
NHK日曜美術館で作品が紹介され、私はその素晴らしい作品に圧倒されました。
是非とも観たいと思っていたら開催場所が大阪と知り、一昨日妻と行ってきました。
東洋陶磁美術館


明治初期日本の窯業界は、西洋の焼成法などの紹介で新たな時代に入っていました。
欧米では19世紀後半から万国博覧会が開催され、多くの国々が威信をかけ参加していました。
この時代、京都の円山公園付近で生まれた初代宮川香山(1842ー1916)は、京都から横浜に移り、輸出用陶磁器の制作を行います。
1876(明治9)のフィラデルフィア万博から次々に出品し、数多くの受賞を果たします。
香山の「高浮彫」は従来の常識を覆すような斬新な陶芸で、世界に「魔術師」と呼ばれます。
展示会は日本の近代工芸を牽引した、宮川香山の作品約150点が展示されています。
とにかく素晴らしいの一言につきる作品です。
会場は撮影禁止ですが、次の五作品は撮影可能でした。
高浮彫蛙武者合戦花瓶


高浮彫桜二群鳩三連壺

高浮彫灯籠二猿花瓶

高浮彫四窓遊蛙獅子ツマミ蓋付壺



高浮彫鬼二白龍鷹大香枦

以下はNHK日曜美術館で紹介された作品です。
こんな陶芸があったのかと驚いた作品です。
高浮彫牡丹二眠猫覚醒蓋付水指


高浮彫親子熊花瓶


粉彩武亭西五母図獅子耳付花瓶

高浮彫南天二鶉花瓶

高浮彫桜二群鳩大花瓶


黒釉 高浮彫枯蓮二蛙花瓶

褐釉 高浮彫蟹花瓶

洋紅釉導式花瓶

高取釉高浮彫蟹花瓶

大阪の後は瀬戸市美術館で開催(10/1ー11/27)されます。
私は京阪電車で行きました。美術館はなにわ橋駅前です。
美術館内は涼しいですが、外に出ると暑い暑い。
昨日は大阪も京都も猛暑日直前の34度超えでした。
中之島は明治の建築も残り好きな景観です。
中央公会堂


中之島図書館

日本銀行大阪支店

淀屋橋の景色

