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京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

本日の建仁寺暁天坐禅会緑陰講座

2016-07-10 16:14:47 | 坐禅会

今年も建仁寺の暁天坐禅会緑陰講座が開催されました。
京都の暁天講座では一番最初の開催(7/8~10)です。
本日3日目最終日、いつもより早めの5時半に家を出ます。
毎年のように早朝の建仁寺の庭園の景色を味わうためです。
見慣れているとはいえ、早朝はまた格別です。

朝6時前の花見小路、静かなものです。





大方丈、庫裏に入ります。
坐禅開始は6時半ですが、早い方は5時半には来ています。





6時前の潮音庭です。





大方丈前庭














初心者向けに坐禅の仕方、驚策の受け方などの説明があり6時半に坐禅開始です。
6時半前には方丈内はいっぱいになり、廊下に座布団を出して坐っています。
緑陰講座がありますのでいつもより短めの坐禅です。
般若心経、白隠坐禅和賛の読経の後、建仁寺小堀管長の提唱です。
今回は、 碧巌録第六十九則 『南泉画一円相』です。

管長提唱





六十九則
挙す。南泉、帰宗、麻谷、同じく去って忠国師を礼拝せんとす。
中路に至って、南泉、地上に於いて一円相を画して云く、道い得ば即ち去らん。
帰宗、円相の中に於いて坐す。麻谷、便ち女人拝を作す。
泉云く、いんもならば則ち去らじ。帰宗云く、是なんの心行ぞ。


南泉と帰宗・麻谷は忠国師のもとに礼拝をしに出かけた。
途中南泉は地面に円相を画いて、これを言い得たら行こう、と言った。
すると帰宗は、円相の中に坐った。
麻谷は、簡単な拝を行った。
南泉、それだった会いにいくのをやめようと言った。

管長云く、一円相は仏教真理そのもの。言葉で言い表せないので一円だけで表したもの。
三人の境涯が悟りの境地に達していたので、 わざわざ忠国師のもとを訪ねる必要はないということだそうです。
管長云く、禅の修行は休みがない。旅の途中でも修行が大事、24時間公案が離れない姿勢が求められている。うちこめば必ず開けてくると。

提唱が終わり、粥座(朝食)の接待があります。
粥座は僧侶の朝食です。粥と梅干、大根と昆布の漬物です。
今回は接待ということで、「矢尾治」さんの茶粥でした。
参加者は約300名と一度では無理なので二回に分かれました。





粥をいただく前に、五観之偈を読経し、生飯を取ります。
お粥をいただき、白湯で容器を洗います。
最後に粥後之偈を読経して終わりです。





終了後、参加者はそれぞれ、庭を眺めたりしてくつろぎます。
私は法堂でお参りしました。















海北友松筆 礼の間 「雲龍図」









9時過ぎ四条通りを通ると、祇園祭の鉾建てが始まっていました。
写真は月鉾です。





文月の法然院白砂壇

2016-07-10 04:50:03 | 京都めぐり

今日は私の定番散策コースの一つ、法然院の7月文月の白砂壇をお届けします。
茅葺山門をく ぐると参道の両側に白砂壇が目に飛 び込んできます。
何度か書いていますが、この砂壇模は水を表し、心身を清めて浄域に入ることを意味します。
砂壇上には様々な紋様が描かれますが、全て水を表現するものが基本です。
秋、流れる楓の落ち葉が描かれた砂壇模様が特に気に入っています。
先月訪れたとき、祇園祭前に模様を変えるというので今回訪れました。


いつもの緑に覆われて薄暗い石段を歩きます。





茅葺き数寄屋造りの山門です。





砂壇模様変わっているでしょうか。
新しい模様です。




















青苔がきれいです。





新しい砂壇模様に満足し法然院を後にします。





砂壇模様は7月はこれと決まってはいません。
次の画像は昨年7月の砂壇模様です。






いつもの安楽寺にも訪れました。