投稿が遅れましたが、先日の京都国立近代美術館で、
コレクション・ギャラリー「京の街角ー明治期の水彩画」が展示されていました。
いまから百年以上前の京都の景色はとても興味深いものでした。
伊藤快彦「伏見稲荷千本鳥居」(明治中期)
現在より鳥居が簡素なように思えます。

加藤源之助「京都風景」(1907)
場所はどこでしょう。農家の方が描かれています。

長谷川良雄「陶化橋」(1910)
十条通りの鴨川にかかる橋です。当時はまだ木造です。

梅原龍三郎「三十三間堂」(1906)

牧野克次「八坂の塔」(1904)

加藤源之助「三条大橋」(1904)

伊藤快彦「柳の馬場より平安神宮を望む」(1890頃)
いまでは高い建物で平安神宮は見えません。

都鳥英喜「真如堂裏」(1906)

黒田重太郎「白川村」(1905)

都鳥英喜「鴨川」(1907)
現在の河川敷や遊歩道がありません。

田中善之助「朝の出町」(1907)

長谷川良雄「糺の森」(1905)
糺の森は昔もいまも変わらない景色です。

新井謹也「京都加茂川畔」(1908)
夏でしょう。荷車で氷水を売っているようです。

加藤源之助「糺の祠」(1907)

田中善之助「川ばた荒神口牧場」(1906頃)
当時は牧場があったのですね。

長谷川良雄「梨木通界隈」(1907)
梨木通りは京都御苑と寺町通りの間にあります。

田中善之助「京都河原町丸太町角の家」(1905頃)

霜鳥之彦「北野の春」(1906)
北野天満宮界隈でしょう。

加藤源之助「若葉の小栗栖」(1922)
小栗栖は京都の伏見区です。明智光秀が竹槍で刺殺されたところです。

長谷川良雄「大亀谷風景」(1913)
大亀谷も京都の伏見区です。

百年以上前の水彩画がまだきれいに発色しているのは嬉しいです。