仕事で成果を出したり、自分の思いを実現しようとするのであれば、
正しいやり方や知識を身につけておくことは重要です。
でも、自分が学んだやり方に沿って行動したとしても、
成果が必ず出る訳ではありません。
特にビジネスの場合、いろんな人が絡みます。
人は感情で動きます。
だから正しいやり方の手順を踏んだとしても、
取り組んだことがうまくいくとは限らないのです。
例えば、職人さんたちに、
「この日から現場に入ってもらいたい」
と依頼をしていても、職人さんの中にはルーズな人もいる訳で、
最初に約束をしていた日に、
現場に入ってもらえないこともあったりします。
営業さんに、
「この日までに、お客様に提出する資料を制作しておいて!」
と依頼をしていても、営業マンはいろんな仕事を抱えている訳で、
結果、納期を守れないこともあるかと思います。
依頼の仕方や部下への指示の仕方が正しかったとしても、
思い通りの結果にならないことがあるのです。
重要なのは、やり方や知識ではなく、こちらの意思の強さと熱量。
言葉を変えると、しつこさとも言えるかもしれません。
「〇日から、現場に入って下さい!」
とお願いするよりも、
「〇日から現場に入っていただきたいんですが、
私、どうしたらその日から現場に入っていただけますか?」
「〇日まで期間が迫ってきましたが、
現場に入っていただけますでしょうか?
もうその次の職人さんの段取りも済んでますので、
この日から入って下さい」
と繰り返し、相手に失礼にならない程度に、
強い意志と熱量を持って依頼し続けた方が、
絶対に相手に伝わるのです。
私、過去に世界的和紙デザイナーの堀木エリ子さん、
それからabcクッキングスタジオの創業者の志村なるみさんを
講師にお招きしてセミナーを開催させていただきましたが、
最初はお二人とも受けていただけませんでした。
でも、「どうしたらお請けいただけるのか?」ということを
繰り返し質問させていただいたり、
更には企画書でこちらの思いをお伝えしたりして、
結果としてお請けいただくことが出来ました。
ビジネス、組織運営で重要なのは、
「どうしても実現する!」という意思の強さと熱量だと
個人的に思っています。