鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3452回】 意思の強さと熱量

2020年06月12日 | 住宅コンサルタントとして

仕事で成果を出したり、自分の思いを実現しようとするのであれば、

正しいやり方や知識を身につけておくことは重要です。

 

でも、自分が学んだやり方に沿って行動したとしても、

成果が必ず出る訳ではありません。

 

特にビジネスの場合、いろんな人が絡みます。

 

人は感情で動きます。

 

だから正しいやり方の手順を踏んだとしても、

取り組んだことがうまくいくとは限らないのです。

 

例えば、職人さんたちに、

 

「この日から現場に入ってもらいたい」

 

と依頼をしていても、職人さんの中にはルーズな人もいる訳で、

最初に約束をしていた日に、

現場に入ってもらえないこともあったりします。

 

営業さんに、

 

「この日までに、お客様に提出する資料を制作しておいて!」

 

と依頼をしていても、営業マンはいろんな仕事を抱えている訳で、

結果、納期を守れないこともあるかと思います。

 

依頼の仕方や部下への指示の仕方が正しかったとしても、

思い通りの結果にならないことがあるのです。

 

重要なのは、やり方や知識ではなく、こちらの意思の強さと熱量。

 

言葉を変えると、しつこさとも言えるかもしれません。

 

「〇日から、現場に入って下さい!」

 

とお願いするよりも、

 

「〇日から現場に入っていただきたいんですが、

私、どうしたらその日から現場に入っていただけますか?」

 

「〇日まで期間が迫ってきましたが、

現場に入っていただけますでしょうか?

もうその次の職人さんの段取りも済んでますので、

この日から入って下さい」

 

と繰り返し、相手に失礼にならない程度に、

強い意志と熱量を持って依頼し続けた方が、

絶対に相手に伝わるのです。

 

私、過去に世界的和紙デザイナーの堀木エリ子さん、

それからabcクッキングスタジオの創業者の志村なるみさんを

講師にお招きしてセミナーを開催させていただきましたが、

最初はお二人とも受けていただけませんでした。

 

でも、「どうしたらお請けいただけるのか?」ということを

繰り返し質問させていただいたり、

更には企画書でこちらの思いをお伝えしたりして、

結果としてお請けいただくことが出来ました。

 

ビジネス、組織運営で重要なのは、

「どうしても実現する!」という意思の強さと熱量だと

個人的に思っています。

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