鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3462回】 壁を超えるためには・・・?

2020年06月22日 | 住宅コンサルタントとして

住宅会社の場合、

それなりに優秀な営業スタッフさんが2名ほどいて、

モデルハウスが1棟あったとしたら、

12~18棟くらいはすぐに到達できます。

 

ところが、その状態から30棟を突破できるかというと、

スタッフの数を増やしても、かなり難しかったりします。

 

これは小売業と同じ考え方になりますが、

店舗面積当たりの売上高の上限は、大体決まっているのです。

 

すなわち、もう一段上のレベルに行こうと思うのであれば、

スタジオやショールームをつくるとか、

もう1棟モデルハウスを横に併設するなど、

投資をして売り場を変える必要があるのです。

 

このことが理解できていない経営者は、

単純に人(特に営業マン)ばかりを採用するのですが、

コンビニの大きさの店舗で、例えば1日の売上を

どれだけスタッフの数を増やしたとしても

60万円から150万円にすることは難しいですよね?

 

150万の売上にしようと思うのであれば、

店舗面積を増やし、置く商品アイテム数を3倍にするとか、

他の業種をテナントで誘致して不動産収入を増やすとか、

やり方はいろいろとあるのです。

 

でもそういうことが分からずに、

単純に人ばかりを増やし、舞台を変える発想が無い。

 

そういう発想だと、壁は超えられないのです。

 

壁を超えるためには、投資が必要となる訳ですが、

投資するための大前提としては、

現状の回し方で利益が出ているということ。

 

現在の利益が、次の投資の原資となる訳です。

 

もう一段、上のステージに行くのに、

人を増やすことばかり考えていませんか?

 

壁を超えるために人だけ増やしても意味がないこともあるのです。

 

その逆に、舞台を整えていても、社員さんが定着せずに、

舞台の上で踊っている役者さんがあまりに少ない、

というケースもあります。

 

どちらも残念なことです。

 

経営者は、常に今の業態、ビジネスモデルで良いかどうかを考え、

更に今の組織構成で問題ないかを考えなくてはならないのです。

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