鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2549回】 リーダーがやってはいけないこと

2017年12月22日 | 住宅コンサルタントとして
ありがたいことですが、
10年以上前からお付き合いをさせていただいているクライアント様の大半が
業績を伸ばされ、組織が大きくなっています。

1店舗、1つの県で事業に取り組んでおられたクライアント様が、
複数店舗展開されたり、近隣の県に出店されたり、
1つの事業だけをされていたのが、別の事業を立ち上げられた理・・・。

組織が小さい間は、トップの考え方や気持ち、意思が全スタッフさんに伝わりやすい。

人間、理屈だけでは動けず、感情で動く生き物ですが、
トップの人間性が愛されキャラだったりすると、

「ちょっと無茶な指示だけれど、
まあ、ウチの社長が言うことだから、しょうがない。
みんな、やるべ!」

みたいな空気になるんですね。


ところが、組織が大きくなってくると、トップの指示は現場にまで伝わるでしょうが、
トップの人間性は伝わりにくくなります。

そこでその指示を伝えるのは、各セクションのリーダーになってくるのです。

リーダーは経営陣で決定されたさまざまな指示を現場に伝える義務を負いますが、
現場から反発が起きることが多々、あります。

現場のリーダーよりも、現場のスタッフの声が強い場合、

「そうだよな!確かにウチの会社、こういうところが無駄だよな!」

とリーダーが口に出すか、それとも、

「確かにそういう風に感じるかもしれないけれど、なぜそういうシステムになったか、分かる?
ちゃんと理由があるんだよ。
だからそのきっかけとなったことをクリアできれば、仕事をもっと簡潔化できるよ」

と言うかで、組織全体のモチベーションが変わってきます。

場合によっては、現場の意見をまとめ、会社に改善要望を出すことも必要でしょう。

でも、組織だから全員の要望を全て取り入れる訳にはいけないことなど、
組織の道理を現場のメンバーに伝えたりすることもリーダーの役割です。

で、リーダーが最もやってはいけないこと。

それは、「会社を悪者にすること」です。

「そうだよな、ホント、無駄が多いよな」
「ウチの会社、あの部署がホント、終わってるよな」

なんてことをリーダーが部下の前で言った瞬間、
組織の規律は無くなり、部下の会社への気持ちも離れてしまうのです。

部下の意見に流され、部下と一緒に会社を悪者にしても、
何一つ良いことなんてありません。

リーダーの役割は何なのか?
このような状況で、どういうことを部下に発信すると良いのか?

そういうことをリーダーに教えていくのも、経営者の仕事なのです。

リーダーを育てることは、皆さんの会社では出来ていますか?
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