鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2550回】 人で悩んでいることが普通

2017年12月23日 | 住宅コンサルタントとして
全てのクライアント様で当てはまることですが、
人間関係が完璧で皆のベクトルが同じ方向を向いている、
というような会社は、ある一定以上の規模になってくると無い、と言ってよいと思います。

業績が順調で、ブランディングもうまくいっている。
外部から見れば、すごく順調そうに見える会社。

でも、そんな会社でも、
その会社を構成している人は人間ですから、完璧な人などいない訳で、
誰と誰が合わないとか、
いい加減なスタッフが居て他のスタッフに多大な迷惑をかけているとか、
優秀なんだけれど、他のスタッフの失敗を攻撃的に攻め、雰囲気を悪くする社員さんとか、
いろんな問題があるものです。

また手塩にかけて愛情たっぷり注いで育ってもらった社員さんが去っていくケースもありますし、
最近だとヘッドハントで自社のスタッフが引き抜かれることもあるかもしれません。

何が言いたいのかというと、人で悩むのが普通であるということ。

人で悩むのが経営とも言えるでしょう。

経営者の気持ちは分かってもらえないもので、
言いたいことは伝わらないものです。

こちらの社員さんへの愛情は伝わりません。

経営者から見れば大問題でも、社員さんからみれば、他人ごと、なんてこともしょっちゅうです。

価値観も相手への配慮・気配りも、感性もバラバラ。

それが普通だと思っておくことです。

そして小さいことを気にしないことです。

社員さんに言い続けなくてはならないことは、

・嘘をつかない
・お客様を第一に、働く仲間への気配りを第二に考える
・あいさつをちゃんとおこなう

など、基本的なことくらいで良いのかもしれません。

組織には人間関係で問題が起こるもので、その小さなことよりも、
お客様に対してお客様の要求以上の商品やサービスが提供できているか、
ということや今後の展開などを経営者は考えておくべきなのでしょう。

人のことで悩みがない組織など、無い。

何百という会社を見させていただいて、心の底から感じております。

だから「ウチの会社、人間関係が悪いんです・・・」と言わないようにしましょう。

大抵の会社は、人間関係がうまくいきません。

というか、血がつながった家族でさえ、うまくいかないケースがあるのですから、
他人さんが集まっている会社では、なおさらです。

そして必要以上に人間関係のことに目が行ってしまうのは、
人に大きな期待をしてしまっているからなのです。
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