川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

荒れる成人式について

2010-01-21 21:45:30 | 日記
 毎年、成人式の日に「荒れる成人式」がマスコミで報道されます。青年時代に成人式に携わってきた一人として残念であり、悲しく思います。当時、松阪市において青年団活動が活発な時代、成人式の企画・運営の全てを私たち青年が受け持って進めてきました。だから今でも成人式は大変気になります。
 松阪市の成人式は毎年、問題なく開催されているものとばかり思っていましたが、1月19日付けの夕刊三重紙のコラム「デスク日記」で、松阪市の成人式でも『式典前になっても会場に入らない新成人が多く、開始は10分遅れ、司会者の声が会場に届かないほどの大声を出したり、壇上に上がって大暴れしたりと、目に余る行動が目立ったという』とあり、大変驚いています。
 成人式は、成人となった喜びと、大人としての自覚や責任を感じるための式典ではないでしょうか。成人式での大人になりきらない幼稚な行動には、何のための成人式かと思います。

 人は誰もが、目立ちたい、人から注目を集めたいという気持ちがあると思います。それは私たちが人生において人間として成長していくための大事な心の糧でもあります。「人より目立ちたい、人から注目されたい」という気持ちは学業でも、スポーツや趣味の世界でも、社会でも、精進していく上で大変大事なことです。しかし、人より目立つということ、人から注目されるということは、長く地道な努力の積み重ねすえに花開く結果です。成人式で暴れるのは、単なる軽薄なパフォーマンスにすぎません。全国的にみてもテレビで写し出される新成人たちの傍若無人ぶりには目を覆うばかりです。まして警察沙汰になる成人式なんて悲しい限りです。

 このような荒れる成人式においても、決して目立たずとも、足を地に着け、自分の将来をしっかりと見すえた、多くの新成人たちがいたことを忘れてはなりません。私たちは彼らに松阪市の将来を、日本の将来を託したい。


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