
(写真は会式の最後に行われたもちまき)
4月11日(日)、松阪市飯高町波瀬の曹洞宗天開山泰運寺(宮本泰源住職)で大黒会式が開催されました。この寺は桜の名所でもありますが、満開の桜の中での会式を私も始めて参観させていただきました。この会式は家内安全祈願、交通安全祈願、子授け祈願、安産祈願などが行われ、波瀬の地区内を始め、地区外、県外から約150人の参列者がありました。
天開山泰運寺(てんかいざんたいうんじ)は「口窄(くちすぼ)さん」として親しまれていますが、本尊が子安観音で「子授けの寺」として知られています。この寺の開山は、今から約270年前の元文5年(1740)に、肥後の僧・泰運了啓が禅可庵を建て子安観音を祀ったもので、宝暦11年(1761)から泰運寺と称するようになりました。
泰運寺には県指定の有形文化財八角梵鐘があります。梵鐘の多くは、円形を描いていますが、この梵鐘は八角形と珍しく、天明3年(1783)に二代目住職泰宗のときに鋳造にかかり、天明5年10月に完成、撞初式が行われました。梵鐘は泉州佐野の豪商食野次郎左衛門の寄贈によるもので、八角形の各面には法華教が一巻ずつ、計八巻6万9384文字が陰刻されています。また内面には天開山泰運寺記、寄造者、鋳工、彫刻師らの名前が詳細に刻まれています。この鐘を撞くと法華教読むが如く響きわたるということです。
このお寺の境内にはこの梵鐘をうたった山口誓子の「七萬の 鐘の字が鳴る 紅葉山」という石碑もあります。
この会式は、約200年の歴史があります。最近は毎年4月の第2日曜日に行われていますが、以前は4月20日に行われていて、その頃は桜もその時期に満開を迎えていたということです。当時は村に子供たちも多く、この日は学校も仕事も休みとなり、会式の参拝者も多くて、たくさんの出店も出て大変賑わったということです。また相撲や剣道の試合も行われ、当時は多くの若者も参拝をして、この会式で見合いをしたり、恋愛をして、これが縁で結婚した人も結構いたそうです。
この日、午前10時30分より本堂において大般若祈願が行われ、その後もちまきもありました。また参拝者にはぜんざいが無料で振る舞われました。このお寺は檀家がないということですが、たくさんの地区の人たちが出て運営をされていました。このお寺の開山以来18代目の住職である宮本住職さんは忙しい中、会式の歴史などいろいろと教えていただきました。また世話人の皆さんからも写真はどこでも自由に撮ってもいいを言っていただきました。歴史あるお寺の歴史ある催しを堪能させていただきました。
曹洞宗 天開山 泰運寺
三重県松阪市飯高町波瀬
℡ 0598-47-0361
泰運寺の会式は私のホームページ「松阪市何でも10選」の「松阪市まつりごよみ」に登録させていただきました。→クリック
また泰運寺の桜については「松阪市何でも10選」の「松阪市桜の名所10選」をご覧下さい→クリック
4月11日(日)、松阪市飯高町波瀬の曹洞宗天開山泰運寺(宮本泰源住職)で大黒会式が開催されました。この寺は桜の名所でもありますが、満開の桜の中での会式を私も始めて参観させていただきました。この会式は家内安全祈願、交通安全祈願、子授け祈願、安産祈願などが行われ、波瀬の地区内を始め、地区外、県外から約150人の参列者がありました。
天開山泰運寺(てんかいざんたいうんじ)は「口窄(くちすぼ)さん」として親しまれていますが、本尊が子安観音で「子授けの寺」として知られています。この寺の開山は、今から約270年前の元文5年(1740)に、肥後の僧・泰運了啓が禅可庵を建て子安観音を祀ったもので、宝暦11年(1761)から泰運寺と称するようになりました。
泰運寺には県指定の有形文化財八角梵鐘があります。梵鐘の多くは、円形を描いていますが、この梵鐘は八角形と珍しく、天明3年(1783)に二代目住職泰宗のときに鋳造にかかり、天明5年10月に完成、撞初式が行われました。梵鐘は泉州佐野の豪商食野次郎左衛門の寄贈によるもので、八角形の各面には法華教が一巻ずつ、計八巻6万9384文字が陰刻されています。また内面には天開山泰運寺記、寄造者、鋳工、彫刻師らの名前が詳細に刻まれています。この鐘を撞くと法華教読むが如く響きわたるということです。
このお寺の境内にはこの梵鐘をうたった山口誓子の「七萬の 鐘の字が鳴る 紅葉山」という石碑もあります。
この会式は、約200年の歴史があります。最近は毎年4月の第2日曜日に行われていますが、以前は4月20日に行われていて、その頃は桜もその時期に満開を迎えていたということです。当時は村に子供たちも多く、この日は学校も仕事も休みとなり、会式の参拝者も多くて、たくさんの出店も出て大変賑わったということです。また相撲や剣道の試合も行われ、当時は多くの若者も参拝をして、この会式で見合いをしたり、恋愛をして、これが縁で結婚した人も結構いたそうです。
この日、午前10時30分より本堂において大般若祈願が行われ、その後もちまきもありました。また参拝者にはぜんざいが無料で振る舞われました。このお寺は檀家がないということですが、たくさんの地区の人たちが出て運営をされていました。このお寺の開山以来18代目の住職である宮本住職さんは忙しい中、会式の歴史などいろいろと教えていただきました。また世話人の皆さんからも写真はどこでも自由に撮ってもいいを言っていただきました。歴史あるお寺の歴史ある催しを堪能させていただきました。
曹洞宗 天開山 泰運寺
三重県松阪市飯高町波瀬
℡ 0598-47-0361
泰運寺の会式は私のホームページ「松阪市何でも10選」の「松阪市まつりごよみ」に登録させていただきました。→クリック
また泰運寺の桜については「松阪市何でも10選」の「松阪市桜の名所10選」をご覧下さい→クリック
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