川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

阿久根市長の失職

2010-12-07 01:36:20 | 日記

議会を開かずに重要な案件を専決処分で決めていった鹿児島県阿久根市の竹原信一市長のリコールの是非を問う住民投票が行われ、賛成票が有効投票の過半数を占め、リコールが成立しました。これにより竹原市長は即時失職しました。

 

竹原市長は就任以来、市職員の給与明細を公開したり、ブログで不人気議員アンケートを実施したりして、特異な行動で注目を集めてきましたが、今年の3月議会では嫌いなマスコミがいるとして議会を欠席したり、また6月議会も開催されませんでした。この間に予算や市職員の賞与半減、議員の報酬の日当制、副市長の選任など重要案件を、議会での議論や承認なしの専決処分で決めてしまいました。

 

議会と対立する市長は一見かっこよく映るかも知れません。竹原市長もこれまで市民の人気を集めてきました。しかしこれまでの竹原市長の言動はまさに異常です。地方政治のルールを大きく逸脱したやり方に、ようやく市民も気が付いたのではないでしょうか。我が松阪市の山中市長もちょっと強引なところもありますが、議会を無視するような政治のルールを外したことはありません。

 

阿久根市のように、もしそれが仮に市民にとって、とても良いものであったとしても、市長が議会の承認なしに独断的に決めてしまうやり方のツケは、結局最後には市民に回ってきます。今回人口2万人余の小さな町での出来事ですが、このような事がもし国で起きれば、その国は独裁国家となります。初めは国民に対していかに甘い言葉を発しても、独裁国家で幸せになった国民はいません。

 

 出直し市長選挙は来年1月に行われる予定ですが、竹原氏も再出馬することを明言しています。阿久根市民の判断が注目されます。

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