6月26日、松阪市岡本町の阿弥陀寺で市政報告会をさせていただきました。市政報告会は松尾地内の自治会や常会(自治会内の小字)単位で年1~2回程度開催させていただいておりますが、岡本町では今日の浅間祭りの日に毎年開催していただいており、今年が第6回です。
浅間祭りは私が住む西野町林地区でも今日行われますが、岡本町の浅間祭りは「松尾郷土誌百話」によると、以前は毎年6月30日に行われていました。最近ではこの日に近い日曜日に行われています。
青竹の枝を5本残し、先端に幣(へい)をつけたものを担いで法螺貝を拭きながら町内にある大日さん向かい、御神酒、洗米、塩を供えてお参りをします。終戦前までは子供も多く集まり、水雷という駄菓子などを配られました。当時は牛を飼っている人が先にお参りしたように思われるということですが、田植が終わった時期ですので牛への感謝の気持ちと、豊年祈願を合わせた行事であると言われています。
大日とは大日如来のことで、光明があまねく一切のところを照らす密教の根本教主で、宇宙の実相を霊化した仏格とされているということです。(よくわかりませんが)大日さんはすべてを照らす位置として岡本の集落の真ん中と、一番高い所(浅間山)に祭られたということです。幣をつけた青竹は最終的に山頂の大日(浅間山)に担ぎあげられます。
山頂の大日(浅間山)は高さ70センチほどの自然石で「大日」と彫られています。明治から大正の中ごろまでは御神酒とぜんざいが供えられていましたが、今は御神酒のみとなっています。このぜんざいは小豆を炊いて砂糖を入れた汁に小麦の団子を入れたもので、当時「赤蛙(あかがえる)」とよばれていました。
今日の市政報告は、今月に起きた東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)に関連して、東海地方から四国の太平洋沖にある東海地震、東南海地震などの地震に対する対応などを中心に話しました。まちなか交流物産館のオープン、松坂城の国史跡指定、松阪ハイツの貸付など話しをし、質問も受けながら和やかに進めることができました。自治会の人たち約30人が熱心に話を聞いていただきました。
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