川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

まつさかまつり考(3)

2008-12-29 10:03:37 | 日記
 松阪市内で一年間に行われている祭りに数多く参加させてもらって感じたこと、感動したことなどをまとめています。

◆第3の祇園まつり
 松阪市の中心市街地で7月中旬に催される「松阪祗園祭り」と、同じ日に開催される「射和祇園まつり」は市民にもよく知られていますが、実はもう一つ松阪市内に祇園まつりがあります。柿野神社の祇園祭です。

 柿野神社の祇園祭は松阪祗園祭りと同じ7月の中旬行われます。柿野神社で出発式が行われ、神社管内の上仁柿、下仁柿、横野、深野の各地区に分かれてそれぞれの神輿が地区内を練り歩きます。
 柿野神社は100年程前にいくつかの神社が合祀されたもので、神社の橋本総代の話によると、この頃からこの祭りが始まったとされます。
 「松阪」、「射和」の祇園まつりに比べるとあまり知られていませんが、地域に結びついたいい祭りでした。

◆八田城山いきいきまつり
 この祭りは松阪市嬉野八田町の集落の南側に位置する、八田城跡のふもとで毎年10月下旬に行われます。
 地区の南側にある八田城山は長い間放置され、木や孟宗竹で覆われ、かっての面影が無くなっていました。そこで地区の人たちがもう一度里山のよさを見直そうと、長い時間をかけてボランテァで城山の整備をして、その一環としてこの祭りが始まりました。
 祭り自体はそんなに派手なものではありませんでしたが、地域の人達の思いがこもった印象に残った祭りでした。

◆市内の奇祭
 新しく近年始まった祭りは、物産販売などバザー中心の祭りが多いのですが、昔から続けられている祭りには個性のある祭りがいくつかあります。

 その1つが小阿坂町の阿射加神社で古くから行われる神事の「御火試(おひだめし)・粥試(かゆだめし)」です。御火試神事は月数を書いた樫の木の先端を囲炉裏で焼き、その燃え具合で月毎の天候を占ない、粥試神事は小豆粥釜に竹の筒を入れ、筒に入った小豆や米粒の入れ具合でその年の米の豊作を占うものです。

 また岡本町の明神社跡の山の頂上で行われる「岡本の火祭り」も個性のある祭りである。昔、堀坂山に住む大蛇がこの村に出没し村人を呑んだり、危害を加えたとき、村人が松明を焚いて大蛇を退治したとの言い伝えからこの祭が行われています。

 もう一つ飯南町粥見の粥見神社で行われる「てんてん」も七百年の伝統がある祭りで、天狗やきつねやひょっとこなどの面をかぶって演じられる奇祭です。天から地上に降り立った天狗が鼻をかんだ紙で頭を触れてもらうと、無病息災と言われています。
 
 特にこのような奇祭は昔からの言い伝えがあり、今の世に始めることはできないので、いつまでも続けてほしいと願っています。

            (写真は柿野神社祇園まつり)
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