川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

松阪の地名を訪ねて(6)-「寺」の付く地名②-

2011-02-14 23:13:51 | 日記

(写真は国分寺) 

 

寺のつく地名②『伊勢寺町』について

 松阪市内の地名探訪、前回に続き「寺」の付く地名を訪ねています。今回は『伊勢寺町』の地名の由来となった「伊勢寺」を研究します。

 

松阪市伊勢寺町世古地内の県道松阪岩内線沿いにある、真言宗に属する「国分寺」という寺があります。「国分寺」と呼ばれる寺は全国に70寺ほどあり、もともとは天平13年(741)聖武天皇が国情不安を鎮撫するために、各国に建立を命じた寺院ですが、伊勢寺の国分寺はかつては慶雲寺と呼ばれ、江戸時代に入って国分寺と呼ばれるようになりました。

 

伊勢寺町の地名の由来となった「伊勢寺」は、この国分寺付近を中心として、東西150m、南北180mの寺域を有してあったと推定されています。昭和63年から平成元年にかけて発掘調査も行われました。伊勢寺の創建は出土瓦や調査結果から7世紀末と考えられます。

 私(川口)が20代のころ歴史家の山田勘蔵さんから聞いた話しでは、豪族は菩提寺に自分の名前を付けることから、伊勢氏の菩提寺であったと言われたことを記憶しています。

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