川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

阿久根市の出直し市長選竹原氏敗れる

2011-01-17 23:52:32 | 日記

議会を開かずに重要な案件を専決処分で決めるなど、強引な市政運営に対するリコールが成立した鹿児島県阿久根市の出直し市長選挙は1月16日に行われ、新人の西平良将氏が前市長の竹原信一氏を破り当選した。

 

竹原市長は就任以来、市職員の給与明細を公開したり、ブログで不人気議員アンケートを実施したりして、特異な行動で注目を集めてきたが、昨年の3月議会では嫌いなマスコミがいるとして議会を欠席したり、また6月議会も開催されなかった。この間に予算や市職員の賞与半減、議員の報酬の日当制、副市長の選任など重要案件を、議会での議論や承認なしの専決処分で決めてしまった。

 

 市長(首長)が議会と対立することは必ずしも悪いことではないが、議会を開かずに重要案件を独断で決めてしまう手法は、行政のルールも議会のルールの無視した滅茶苦茶なやり方である。閉会中の議会の開催権は市長にあるため、議員側から市議会開けないことが問題となった。議会の開催権は議長に持たすべきだという議論もわき起こった。今回の市長選では、さすがの阿久根市民も目覚めたのだろう。

 竹原氏には、鹿児島県の人口2万人余りの小さな町を全国区に押し上げた功績は残ったが。