川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

ホイアンの七郎兵衛展始まる

2010-07-27 08:15:48 | 日記
 松阪市殿町の松阪市立歴史民俗資料館で7月18日から角屋七郎兵衛生誕400年記念企画展「ホイアンの七郎兵衛」が始まっています。

 角屋家は戦国時代から江戸時代にかけて伊勢の大湊に拠点を置く国内有数の廻船問屋でした。天正10年織田信長が本能寺で倒れたとき、わずかな手勢を引き連れて堺見物をしていた徳川家康は明智軍や土民から逃れ、伊賀越えをして伊勢の海から船で三河にたどり着きました。この時持ち船で家康を送ったのが角屋家でした。この功績により、領国内の渡航自由の朱印状が与えられました。天正16年(1588)蒲生氏郷の松坂城築城ともに本拠地を松坂に移しました。この時にできた町が今も松阪に残る湊町です。その松坂で慶長15年(1610)角屋七郎兵衛は生まれました。

 21才の時安南(ベトナム)に渡った七郎兵衛は、ホイアンの日本人町の商人として活躍し、国王一族の娘と結婚しました。
 ところが母国日本では鎖国令が発せられ、日本には二度と戻れなくなりました。その後七郎兵衛はホイアンの日本人町の頭領になり、また五行山の洞窟内に観音像を寄進したり、日本人町と中国人町の間に松本寺を建立しました。
 寛永12年(1672)62才で没した七郎兵衛は松本寺に葬られています。

 この記念企画展は角屋七郎兵衛生誕400年にあたり、彼の足跡を辿るととともに、今のホイアンの様子を紹介します。この企画展は10月17日まで催されています。
コメント (1)
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