フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

塩味

2016-10-21 23:48:44 | Weblog
食卓に秋刀魚の塩焼きが乗ると急に食欲が湧きますから不思議な魚です。ただ最近は塩分という言葉が気になる年になりました。
食事を楽しむ基本は味覚がしっかりしていることです。味覚には甘味、塩味、酸味、苦味の4つがあります。もちろんこれにうま味を加えることもありますが。味覚障害などになると人生の半分以上の楽しみを失ったと同じです。味覚を感じる味蕾(みらい)という器官があり、ここで感じとった情報が脳に伝えられ、味を感じるのです。このあたりに異常があると味を感じとることが出来なくなります。味覚が異常になる原因は亜鉛が欠乏することからきているようです。
人間も味が出てくると本物ですね。俳優さんの評価に味があると言われることは大いなる誉め言葉です。我々も日常の中で、自分だけの持つ味付けをして、周りの人達の食欲を満たしていきたいですね。さしあたり私の味は何味でしょうか。

アクティブラーニング

2016-10-20 22:27:47 | Weblog
タイトルの「アクティブラーニング」とは能動的に学ぶという意味です。自分の学生時代の授業を思い出すと先生の講義では静かにノートをとっていたものですが、今はアクティブに行動すべきだというものです。そんな動きの中で新聞はまさに身近な情報源です。
新聞には会社によって個性があります。個性は意外とその新聞の広告欄から推測することが可能なのです。つまりこの新聞の読者層を見定めることが出来るのです。特に元日の新聞を注目してみてください。出版社はどんな本を宣伝するか、それを知ることで各出版社が新聞各社の読者層をどう見てるかがわかるのです。
元日というのは、特に「今年」を意識する紙面です。つまり決意を表明する紙面なのです。それに合わせて新連載が始まります。私は情報収集の手段として、人脈の大切さを心掛けています。しかしそれは切っ掛けになることは多くても、決定的にはなることはやはり、きちっとした新聞などが裏付けとなります。

健康なライフスタイル

2016-10-19 22:55:57 | Weblog
生活習慣病を発生させる原因はほとんどストレスと言っても過言ではありません。喫煙、飲酒、過食、運動不足、イライラとどれをとってもすべて老化を早め生活習慣病を発生してしまいます。確かに現代人の生活を振り返ってみると老化を早めることばかりをしているように、みえます。
とは言っても一人一人の考え方一つで自分たちの周りから排除することが可能です。つまり今の生活を反省するだけで健康なライフスタイルを取り戻すことが出来るのです。今はみんなが平均の中に生きていたい時代だと思います。そうならば、世界一の平均寿命の高い日本人ならば、こうした健康管理しなかったばかりに死を早く迎えるということは平均の中に生きるという主義に反することになりますよ。その精神からも自分の周りからストレスを無くす努力をしましょう。
良い言葉をプレゼントしましょう。『おれがおれがの(我)を捨てておかげおかげの(下)で生きる』。

カラオケ

2016-10-18 23:54:54 | Weblog
先日、ラジオの公開録音でカラオケ女王の城南海さんとご一緒しました。「カラオケバトル」という番組で城南海さんは10冠という偉業成し遂げた歌手です。彼女にカラオケのご指南を受けました。それによると、カラオケの点数をあげるには「こぶし」「しゃくり」「ビブラート」「音程」「リズム」「抑揚」「安定性」が必要だそうです。参考にして下さい。
ところで会社の歓送迎会でカラオケに出掛ける時に心掛けることを列挙しておきましょう。まず人の歌には必ず拍手をしましょう。歌いたがらない人には無理強いしないこと。トイレへ行く時や、電話での退出は「曲の合間」が鉄則です。そうそう、ここでサラリーマンの悲哀につながるのですが、上司が歌う時は特に拍手を忘れないように、さらに上司の十八番を歌うのはご法度です。もちろん同僚の得意曲の場合も許可を貰った方が良いでしょう。
いやいや、こんなに気を使うのならカラオケなんかに行かない方がいいですねぇ。

一芸

2016-10-17 22:56:40 | Weblog
今年のプロ野球も後は日本シリーズを残すだけとなりました。セ・リーグもパ・リーグも日本シリーズに進出したのは、共にリーグを制した優勝チームというのが何よりだと思います。
さてこうした華々しい舞台の陰で今年もユニフォームを脱ぐ選手が数多くいます。その中で、特に印象深い選手は巨人の足のスペシャリストの鈴木選手でしょう。代走に起用されるだけであれだけ歓声を受ける選手はもう出ないのではないでしょうか。最近ではこうした一芸に秀でた選手が働ける間口が狭まっていただけに、鈴木選手の場合は大変珍しいことでした。やはり元巨人の川相選手のバントの技術も一芸に入るでしょう。内野安打の多い選手もその中で一芸に秀でると言っても良いでしょう。
近頃のプロ野球は下位打線でもホームランを期待する粗い野球が横行していますが、決めの細かい野球も本来の日本の野球だったはずです。一芸に秀でる選手もドラフトの対象になってくれないかと密かに思っている私です。

男の居場所

2016-10-16 21:38:56 | Weblog
この年になると、私の周りには定年話が多くあります。私の場合は、定年後の居場所として、小さいながらも組織の一員でもありましたし、またフリーの立場としてアナウンサー業も続けることが出来ました。幸せな立場です。
さて、定年後の話に戻りますが、いわゆる「晴耕雨読」で暮らしたいとか、ふるさとへ帰り田舎で自然と慣れ親しんで暮らしたいという思いが強い人がいました。ふと羨ましい思いが強いのですが、私のような中途半端な都市生活者のように自然との付き合い方を知らない者にとっては、おいそれと田舎で暮らせません。となるとこの都会で暮らすしかありません。自然よりも人との付き合い方を考えながら過ごしていくわけです(笑)。でも、若い人と新しい交流が始まることは、ものすごいエネルギーを得ることが出来て特別に楽しくなります。
まあ、自然の中に身を置きたいと思いながら、相変わらず都会での生活を楽しくやっていきましょう。

下山の美学

2016-10-15 22:40:46 | Weblog
「登山は登るだけでなく下ることで完結する」という言葉があります。確かに普通に目的地に出掛ける際、帰り道の方が余裕が出来、回りの景色を楽しむことが出来ます。これを人生に例えて、人生100年と考えて見ると50才が人生の頂上で後は下りに入ります。この下りが大切なんです。
下りにも相当のエネルギーがいります。我々はいつも登る技術ばかり磨いてきましたが、これからは下る技術を磨かなければなりません。下りは無から降りるのではなく培った財産が基礎にあります。それをどう活かすかが下りに臨むに当たって必要なのです。
ゆっくりと下りる文化を磨きたいですね。その際には、自分を取り巻く友人、知己とともに歩くことが出来れば、下り道がさらに楽しくなります。車でいえば、加速が文化であるのと同じように減速も文化になり得るのです。そしていつか、きちんとした停止線で止まることが出来れば幸いですね。

沈黙は金か

2016-10-14 23:39:36 | Weblog
変わったなあと思うのは、誰もが物怖じせずによくシャベルことが出来るようになったことです。かつて町中にサテライトスタジオができた頃、沢山の人がスタジオを取り巻いてくれましたが、いざマイクを持って皆さんの方に向かうと、ほとんどの人が後退りしたものでした。
この頃はむしろ進んで話したがる傾向にあります。もちろん物怖じしないで意見を述べるのは良いことです。まあ、時には饒舌過ぎることもあるようです。小学校や中学校で満遍なく発言できるようにしている教育の成果でしょう。ただここで注意が必要です。それは他人の発言を十分聞かずにお手つきの発言が多くなることです。言葉の乱発に過ぎるのです。会議などで発言しない人がいても、その無言に意味があることもあるのです。また会話の間も大切です。
私が少し心配するのは、言葉が軽くなってしまうことです。考えた末の発言をもう少し増やしたいですね。「しゃべらなくてはならない症候群」が消えますように。

月見

2016-10-13 18:26:37 | Weblog
今日は「十三夜」です。十五夜の後に巡ってくる十三夜をさし、旧暦9月13日のおめみえのことを言います。中秋の名月の後なので「後の名月」とも言います。その際に栗や豆を供えるので「栗名月」とか「豆名月」とも呼びます。中秋の名月と今日の十三夜の両方を見ないと「片見月」と言います。
いにしえの人にとって毎日少しずつ表情を変えていく月は、田植えの時期や出漁を判断する手掛かりであり、生活に身近なものでした。こうして暮らしを見守ってきた月、しかし、やがて月は生活から離れていくことになります。日本が太陽暦を採用したからです。外灯が整備され月がなくても夜に出歩くことが出来るようになりました。それにつれて月を見上げる機会はぐーんと減ったでしょう。
ところで日本では月の模様を「うさぎの餅つき」に例えます。何故こうした模様が見えるのでしょう。月の地表は「海と高地」に大別でき、海は高地より濃い色の物質で出来ているので陰影が出来るそうです。

中日愛

2016-10-12 23:04:11 | Weblog
プロ野球のクライマックスシリーズの熱狂を見るにつけ、つくづく野球は勝たなければいけないと思いますね。我がドラゴンズは19年ぶりの最下位、来年のシーズンに向けての練習中です。現有戦力の10%底上げをスローガンにして頑張っています。しかし、練習だけでは再建は間に合いません。当然、ドラフトやトレードという戦略を考えなくてはなりません。FA宣言をしている有力選手が沢山いますが、どれだけドラゴンズを希望する選手がいるでしょうか。いやあ、私が危惧するのはドラゴンズの魅力があるのだろうかということです。
さて、縁がありドラゴンズに入団した選手をどう活かすかが、新監督の重大な責任です。考えることは沢山あります。会社の人事異動と同じように新入りの力を活かすには、得手不得手を考えたり相性も見なくてはなりませんね。技術だけではなく、入団してからの人間関係も大きなカギとなるのです。このように選手として契約して補強が完了となるのではありません。