フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

縁側

2016-10-31 23:57:31 | Weblog
新聞や天気予報で「小春日和」という言葉がそろそろ登場する季節です。かつてはその季節には縁側に出て、ご近所の人と茶飲み話を楽しむお年寄りの姿をよく見かけたものでした。しかし、近頃の若い人の中には縁側を知らない人が結構いるようです。「ヒラメのエンガワならよく知っている」という笑い話もありますがね。
縁側というのは部屋と部屋をつなぐ廊下の役目としてだけでなく腰をおろして庭を眺めたり近所の人々とお喋りをかわしたりする内と外をつなぐ貴重な役目を果たして来ました。しかし、最近の家では縁側を見かけることが少なくなりました。住まいの洋風化やバリアフリーの住宅が増えたことによるものでしょう。ただ洋風化やバリアフリーと言ってもちょっとした工夫で縁側の使い道が広がります。サンルームにしたり、車イスをもし使うようになっても縁側が玄関として使えるようになります。もちろん周辺の部屋と段差をつけないようにすることが必要です。色んなことで生活の質を高めることをいつも考えていたいですね。