フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

紙の氾濫

2016-10-26 23:14:22 | Weblog
最近思うことの一つ。各職場でのコピー技術が進歩したせいか、まあ刷り物が溢れているなあという現状です。技術の進歩といえば、かつてはコピーは片面でしたが、今は両面刷りが当たり前です。そうそうチラシも片面が主流でした。番組を担当するアナウンサーとしては、時代の変化を一番感じるのは、聴取者がメディアに接近する方法です。手紙からファックス、そしてメールへの変化です。
さて我々の世代は片面しか印刷がない用済み書類やチラシなどを捨てられない世代です。ですからチラシはメモ用紙でもあり、新聞紙などは習字の練習をしたものです。その習性の世代の聴取者はチラシを有効に使ってリクエストやメッセージを送ってきました。私は、これをみみっちいとは決して思いません。むしろこの精神が廃れつつある現実が嘆かわしいと思っている次第です。歴史遺産ともなった手漉きの和紙にも見られるように貴重な紙であるという気持ちは忘れないでいたいですね。