フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

離合集散?

2010-07-16 21:32:11 | Weblog
政治の世界では、政権交代という地殻変動から不安定な時期が続いていますが、ここへ来て参議院議員選挙後の結果による変動が起きつつあります。
郵政改革に命を賭ける感じの国民新党は、衆議院での与党で3分の2を確保する為に社民党との連携を呼びかけました(党内協議で社民党は受けなかった)。また一方ではたちあがれ日本と新党改革の間で参議院での統一会派を結成することになりました。本会議での発言権を確保するためだそうです。
こうした数合わせの離合集散、合従連衡は、日本の政治の世界では行事といってもいいですね。かつては与党と野党に分かれれていて論戦に臨んでいた二つの政党が同じ与党となることが政治の歴史の中ではまま見られます。
彼らの大義名分は、権力側にいないと自分達の政策が実現しないからと言うものです。しかし所詮は、行き着く先が違う政党同士、長続きはしません。純粋に政策に於いての合従連衡ならばまだ救われますが、単に権力指向か、或いは自分の党の埋没を恐れる余りの合従連衡ならば国民は迷惑です。
明るい兆しが見えるのは、政治に関しては、国民の方が歴史とともに勉強が進んでいることです。政治家の皆さんそのことをくれぐれもお忘れなく。