フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

噛む

2010-07-29 22:42:46 | Weblog
夏の安売り競争が牛丼戦争として始まりました。かつて牛丼で流行語となったのは牛丼につゆをたくさんかける「つゆだく」でした。このつゆだくやハンバーガーをドリンクと一緒に飲み込むような食べ方は、とくに若いうちに行うのは噛むという観点から心配だという心配があります。
たまたま読んでいた「脳を鍛える1分間トレーニング」によると人類の脳が急速に進化したきっかけは、雑穀類をよく噛んだからと指摘しています。認知症の予防にも「よく噛むこと」が有効とされています。ところがある資料によると各時代の一般的食事を飲み込めるまで噛んだ回数でいえば、なんと現代は鎌倉時代の約4分の1だそうです。おそらく食生活の急速な変化が噛む必要性を減らしているのでしょう。
子供達にとっては噛む回数が減ることにより情緒不安定を起こすことがあるそうですから、注意が必要です。前述の本によると残業などで小腹が空いたら、ハンバーガーではなく堅焼き煎餅を食べた方が脳が活性化され、残業もはかどるようです。残業を命じる課長さんは、命じるともに、この堅焼き煎餅の袋を手渡して「頑張れよ」がいいかも知れませんよ。