フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

監督という名の激務

2010-07-07 20:42:58 | Weblog
まだ、サッカーワールドカップのすべての結果が出ていないのに、負けた国からは監督交代の話題が飛び交っています。あのアルゼンチンのマラドーナ監督でさえ例外ではありません。サッカーが国技だという国が多いので当然かも知れませんが…。
監督という商売、特に勝負という厳しい世界では結果次第で直ぐにチェンジです。同じスポーツでも野球の方がまだシーズンが長いだけ余裕がありますが、サッカーともなると国際試合が多く、また結果がでる速度が速いうえ、監督の能力が成績に反映する度合いが強いだけに、より厳しいのでしょう。
かつてJリーグがスタートする際に、グランパスの初代監督にインタビューしたことがありますが、3連敗したらもう自分のクビを洗わなければと話していました。プロ野球の監督もシーズンの途中で交代することがありますが、采配うんぬんより、むしろフロントは選手の奮起を促す手段に使うようです。だからといって野球の監督の方が楽というわけではありません。その証拠としてかつて見られた選手兼監督がほとんど見られないほど野球が進化しているからです。
そんな監督に何故憧れるか。それは、栄光と挫折が裏表、そんな立場の面白さではないでしょうか。世の監督さん!もう秋風を感じていませんか。