フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

カーネギーホール

2010-05-21 16:03:26 | Weblog
昨日、中日劇場で中村美律子さんと細川たかしさんのジョイントコンサートがあったので、中村美律子さんの楽屋へ出掛け、話込んできました。そこで見せられたのが、アメリカ、ニューヨークのカーネギーホールのプログラムでした。そこには、北島三郎さんや中村美律子さんのプロフィールが英語で書かれていました。中村美律子さん達はカーネギーホールで歌って来たそうです。
我々の世代はカーネギーホールといえば、クラシック音楽の頂点と思っているのですが、今はクラシックに限らず、さまざまなジャンルの音楽が演奏されているようです。かつては五木ひろしさんが、カーネギーホールのステージを踏んだことは記憶していますが、沢山の演歌歌手が一緒にステージに立つのは珍しいですね。何でもカラオケ大会だったそうで、作曲家の岡千秋さんも審査員でした。
ところで先程のプログラムでの歌手の紹介では、演歌歌手を「ジャパニーズ・バラード・シンガー」となっていました。北島さんも中村美律子さんもバラードシンガーなんです。
そうなると私もきっとジャパニーズバラードシンガーと紹介されるかなあと心の中で思ったのですが、忘れていました。バラードの前にローカルといれなければいけませんね(笑)。

ヒゲ

2010-05-20 21:52:20 | Weblog
群馬県伊勢崎市では昨日からクールビズが実施されましたが、その中の通達で市民に不快感を与えないようにヒゲを一律に禁止しました。へえと思ったのは、最近は個性を楽しむ風潮から、ヒゲを生やす男性は確実に増えているからです。無精髭の話かと思ったのですが、すべて禁止のようですね。
ヒゲを生やすオシャレは男性しか出来ないので、私などは個性的でいいなと思うのですが、まだまだ組織の中では大手を振って歩けないようです。確かに就活に取り組む場合にはみんなヒゲを剃って面接に向かいます。ある友人の営業マンなどは飛び込みでセールスする際には、すぐ名前を覚えて貰えたので、ヒゲが大変効果があったと言っていました。それに付け加えて良くモテたとも笑っていました。
ヒゲはトレードマークにもなります。アニメの世界でもヒゲが売りのキャラクターが沢山います。ゲーム機のマリオや手塚治虫のヒゲオヤジなどお馴染みです。戦国時代の武将などはヒゲのありようで誰かわかる位ですし、明治の偉人は伊藤博文はじめほとんどヒゲを生やしていました。外国でもリンカーンのあごひげは有名です。
ですから無精髭のイメージが強すぎたのでしょうね。伊勢崎といえば、水戸黄門の水戸から近いですよね。

有名人登場

2010-05-19 18:38:12 | Weblog
動物の世界では、雌が雄を選ぶというか、えり好みするのが普通で、それ故に雌に選ばれようと雄は着飾ります。だから動物は一般に雄の方が雌より美しいそうですが、この考えを唱えたのは、ダーウィン先生です。典型的なのはクジャクで雌に対して綺麗な羽を拡げて求愛の踊りを見せます。雌はその羽の目玉模様の数の多い雄を選ぶそうです。
話は変わりますが、参議院議員選挙では、国民は何を基準に選ぶのでしょうか。このところの各党の立候補者の記者会見では有名人ばかりが登場してきます。参議院議員の選挙は非拘束名簿式比例代表選挙です。比例代表は、有名人の名前も政党の名前も両方有効となり、一人の候補者が沢山、票を集めるとその候補者以外の候補者にもその票が回ることになるからです。つまり有名人が無党派層の票を集めるという目論みで、人気投票になってしまいます。結局、政党に関係なく有名人に投票したら、その党のほかの候補者にも使われることにもなりかねません。
ただしこうした傾向には、ネット上の反応ではずいぶん批判的になっている現状もあります。それでもまた、今日も有名人が立候補するのでしょうか。

近頃の子供

2010-05-18 21:13:48 | Weblog
条件を丸呑みするというと太っ腹なんだろうなと思いますが、かといって子供達の丸呑みは心配ですね。噛む力が弱すぎるせいか丸呑みして目を白黒させいます。早い時期に硬いものを食べさせるとそういう傾向になりがちだそうで、4才児で1割もいるそうです。子供達をつい我々の子供の頃と比較してみてしまいますが、やはりあごの機能の点からも気を付けた方がいいですね。
供達といえば、こちらはどうでもいいことかも知れませんが、電車に乗ったとき、飽かずに車窓にへばり付いて景色を見ている子供達の姿がみえません。何故だろうと思うのですが、推測ですが、地下鉄網が整備されたからではないでしょうか。闇を走っていては誰も見ないでしょう。市電が中心のときは靴の汚れを気にしながら窓にへばりつきました。また新幹線でも闇(トンネル)の部分が増えているそうです。在来線で8%だったトンネルが東海道新幹線で13%、上越新幹線では39%にもなるそうです。ましてや街中では遮音壁でみえませんから、子供達にとってはゲーム機に目を奪われてしまうのでしょう。
われさきに座席に座って窓の方を眺める光景が妙に懐かしいのは歳をとった証拠ですね。

睡眠不足

2010-05-17 16:16:39 | Weblog
サッカーワールドカップ2010南アフリカ大会に出場する選手が発表されたわりにもうひとつ盛り上がりに欠けるような気がしませんか。まあ、6月にはいればメディアもサッカー一色となり盛り上がってくるでしょう。
今回は南アフリカが開催地ですから、かつての弾丸応援ツアーもちょっと時間がかかりそうです。そこでどうしてもテレビ観戦になりますが、一次リーグの中継時間はすでに発表されています。日本-カメルーン戦は6月14日午後11時から。日本-オランダ戦は6月19日午後8:30から。日本-デンマーク戦は6月25日午前3:30からとなっています。どうも寝不足になります。こうした日程を見ますと世の奥様方のにんまりした表情が浮かんできます。
以前、外国の大学教授が「夫を早死にさせる10個条」を発表したことがありましたが、その一つが夜更かしをさせるとありした。その補足に奥様は朝から晩まで文句を言っていじめるとなっていましたから、テレビを見ている横から「いつまで起きてるの、早く寝なさい」と言われ続けたら大変です。ストレスが溜まります。
そういえば、ある女性週刊誌でも夫の早死にはストレスからなんてありました。こうした心配で盛り上がっているのは私だけでしょうね。

道?道路?

2010-05-16 23:00:39 | Weblog
ちょうど今頃が冷暖房を使わずに車の窓を全開にして走る季節、いわゆる「いい季節ですね」という挨拶が飛び交う季節です。日常の言葉の中では車社会だからこその言葉が多くあります。道路もそうですね。国会で論議される道路問題はすべて車による生活の利便性がテーマです。これが道(みち)となると人間の尺度で歩いて心地よい道がテーマになります。
ところがこの道を論議する光景にはほとんど出会いません。旅に出て感動するのは、旅人が心地よく歩くことが出来た道です。京都の「哲学の道」などはその代表でしょう。町起こし、村起こしの際にはランドマーク建設に精を出すのではなくこうした道作りに精を出してほしいですね。
つまり、住民本位、地元民優先の町づくりから旅人的感覚を持ち、よそ者も、自然もそして先祖とも美しく共生する町づくりに転換する時期に来ています。
素足て歩く人間の基本を忘れない考え方を取り戻したい。道はそんなことを教えてくれます。ガソリン代が高くなったことからこんな気持ちにさせられました。「好況はかえって人を盲目にさせ、不況は人を思索させる」というのは本当ですね。

一番失礼

2010-05-15 18:16:44 | Weblog
裁判員制度の定着具合はどうでしょうか?先日の裁判員裁判、点滴に異物を混入し、娘三人を死傷させたとして傷害致死罪などに問われた被告の裁判では、難解な医学用語が飛び交って裁判員が質問するにも苦労したと報道されましたし、また傍聴席で居眠りをする人もあり、裁判官から注意を受ける場面もあったようです。
ところで人間の生理現象で失礼なことの順番は日本と外国では違いがあるようです。次に上げる生理現象で失礼の大きさの順番を付けて見てください。すべて、人前での話です。「おなら」「あくび」「鼻水をすする」「くしゃみ」「ゲップ」です。日本的解釈では「おなら」「あくび」「ゲップ」「くしゃみ」「鼻水」の順でしょう。しかし外国では「ゲップ」「鼻水」「あくび」「くしゃみ」「おなら」の順になります。特に「おなら」「くしゃみ」は比較的大目に見られますが、「ゲップ」「鼻水」「あくび」は犯してはならない違反だということです。
「ゲップ」が出そうになったらハンカチやナプキンで口を覆って下さい。それでも出てしまったら「失礼」とはっきりお詫びをすることです。「デモノ、ハレモノ所構わず」は日本国内だけのようですよ。

発想の違い

2010-05-14 23:09:21 | Weblog
昨日の鳩山首相のぶら下がり会見で、とうとうアメリカ軍の普天間基地移設問題で5月末決着を諦め、6月以降もこの問題に取り組んで行くという発言がありました。しかしながらまた、今日は5月決着は諦めないという発言がありました。どうなっているのでしょう。辞める、辞めないは別として、引き延ばすならば腰を据えてアメリカ側に発言して欲しいものです。
その際に乗り越えてほしいのは日本語と英語の発想、考え方の違いです。日本語の特徴は、言いたいことを直接的に言わず、遠回しな表現が多いことです。例えば、相手が持っている物が自分の物とわかっていても、「ひょっとしてそれは私の物では?」と尋ねます。これが英語になると、イッツ・マン(私の物だ)となり、日本語とは相当のギャップがあります。
そもそも国際的な交渉の場で日本のイメージが悪いのは、主張の仕方が下手なことから来ています。特に政治家が悪いそうですよ。話した内容を英語に翻訳すると的を射ない話を長々としているそうです。ですから鳩山さんは日本国民の意思をはっきりとアメリカ側に伝える為に、美辞麗句を並べずに単刀直入に話を伝え、解決策を探って欲しいものです。
差し当たって「当然のことながら」という言葉を禁句にしてくださいよ。鳩山さん。

物忘れ

2010-05-13 23:07:05 | Weblog
今年の年頭の誓いは忘れ物を探す時間を短縮しようというものでしたが、相変わらずあちこちいろんな物を探し回っています。ところが探し物だけでなく、「あれ」「それ」「ほら」「その」など人の名前や物の名前が出て来ないことがたびたびあります。世間でいう(どこでもいいますか)記憶力の低下でしょう。
一日の内に何をするかを覚えておくには、メモをとることを心がければ、ある程度は防げますが、名前や固有名詞に関してはちょっと厄介です。まあ、余りストレスをためないことが大事です。
軽い物忘れは単なる「老化現象」と開き直ることにしていますが、放送番組の中では致命的になりかねません。そんな心配の中、新聞の書籍欄に記憶力維持の方法などを紹介する「ほら、あの、アレはなんだっけ?」という本の紹介がありました。内容は、人間は現代のような長寿を前提に設計されていないと指摘されていて、専門家に物忘れの謎を聞いている物だそうです。
もちろんまだ読んでいないので、興味を持って読んで見ようと思いますが、本屋さんへ行くまでこの本のタイトルを覚えているかどうか心配ですね(笑)。

赤と黒

2010-05-12 21:47:22 | Weblog
これからしばらくは、新聞の経済欄を中心に「赤」「黒」という字が踊ります。今日もある新聞の一面にトヨタの営業黒字のニュースが載りました。やはり経済のニュースでは、赤より黒がいいですね。
何故黒字、赤字というのか、皆さんが知っているように、簿記の世界から生まれた言葉です。黒字は収入超過額を黒色で記入することから、利益が出ることは黒字、一方支出が収入や予算より多いことを赤色で記入することから、欠損を赤字と呼びます。
赤と黒といえば、19世紀中期のフランスの作家、スタンダールの「赤と黒」という長編小説があります。これはフランス近代文学の代表作です。また、日本の歌謡曲にも鶴田浩二の「赤と黒のブルース」というヒット曲があります。
赤も黒もともにはっきりした色で、それぞれ好き嫌いがあると思います。色の好き嫌いは多少遺伝的影響もあるそうですが、その人の記憶の中にある色の印象が尾をひくようです。心地よい時に見た色は将来的にずーっと好きな色になっていくでしょう。
となると経営者はほとんど晩年は赤い色を見ると拒否反応を見せるかも知れませんね。