フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

希薄

2017-06-15 23:07:06 | Weblog
向こう三軒両隣という言葉がありますが、最近の人間関係を考えると、こうした付き合いは死語になっているような世相ではないでしょうか。人間同士の付き合いが無機質になってしまい、会話でさえ交わさない仲間も多いのでないでしょうか。
先日も自殺防止の電話相談を続ける住職が新聞誌上で語っていました。それは「気持ちが限界になるほど、誰にも相談出来ない」というほど人間関係が希薄になっているようです。これが現代社会の悩みです。確かに相談したと言っても満足出来る回答が返ってくるとは限りません。しかし自分の話に耳を傾けてくれるだけでずいぶんと悩みが薄れていくことがあります。こうした関係が自分の仲間内で出来れば最高です。
こうした人間関係を呼び戻す為には、自分の視線をスマートフォンに向けるのではなく、仲間に向ける努力をすることが大切だと思います。人情のある付き合いこそ人間として生まれて最高だと感じますよね。