フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

モノクロの風景

2014-01-22 21:31:10 | Weblog
新年になって、今年の就活状況がよく報道されます。求人数の低いところに求職者が多く集まるミスマッチもところどころで見られます。
さて企業説明会などの様子が映し出されると、まず驚かされるのは男女とも判で押したように白と黒のモノクロルックなんですね。いわゆるリクルートスタイルというのでしょう。企業側が個性的な人材が欲しいという声をよく聞くのにです。日本には元々横並び意識が大きく横たわっているので、他人と違ったスタイルでは落ち着かないのでしょう。名古屋の繁華街を歩いていると、同じような世代の若者は茶髪かゴールドの髪の色で闊歩しています。しかし説明会の中では、男性、女性問わず一人もいないのです。なんでも就活に入るやいなや、黒色に染めるんだそうですね。ですから衣装で差異を見つけるのは難しいですね。
さらに面接の時間になるとマニュアル本で暗記した言葉の羅列となります。たくさんの面接をこなす会社では、同じような回答も飛びだすようです。私の意見としては、面接に臨んでは心を空白にして、質問者に対しては情熱を受け取って下さいという姿勢を徹底する事だと思いますね。