フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

ものは言いよう

2011-08-22 21:24:23 | Weblog
ドイツで11才の少年が警察に「強制労働させられている」と通報しました。少年は「テラスの掃除をさせられ、一日中働かされる」と言うので、母親を呼んで確認すると、「散らかしたものを片付けるように」と言ったことが強制労働になったとのこと。警察は少年の反抗期と結論付けましたが、まさにものは言いようです。
普段の会話の中にも「ものは言いよう」が数多くあります。人との交流を円滑にするために必要なこともあります。お局様は経験豊富な女性社員。太った人をふくよかで親しみ深い人、不細工な顔を印象的な顔等と表現します。これは性格を表現するときにも使われます。欠点は長所、長所は欠点にも表現出来るのです。優柔不断な人を物事に慎重な人、頑固な人は意思が強い、騙されやすいは素直な性格、暗いは落ち着いている。内気は冷静、社交性が薄いは自立性がある、だらし無いはフランクにまでなってしまいます(笑)。
ものは言いようなんです。ですから自分にたいする他人の評価はあてにならないということにもなります。上から読んでも下から読んでも素晴らしいとは中々なりません。それを知っておけば気が楽になりませんか?