フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

大文字

2011-08-16 23:39:43 | Weblog
今日は五山の送り火でした。もちろん京都の風物詩です。とくに送り火に使う薪について話題が沸騰しました。一時、陸前高田市からの別の松の薪を取り寄せて送り火で燃やすことにしましたが、これもセシウムが検出されたとかで、駄目になったようです。大文字はおもてなしが根本の精神だけに、この結果は残念です。
日本のおもてなしの根本の精神に「一期一会」があります。茶道から来ている精神ですが、今は一般人にもしっかりと根付いています。今流行りの打ち水も一期一会の精神です。
おもてなしの精神を実施するのに一番必要なことは、訪れるお客様の周りの空間をより良く整えてお迎えすることです。その第一は、あたりまえのことですが、驚くことに中々出来ないことで、お客様を人として扱うことです。たいていはモノとしての扱いになりがちなのです。人としての扱いがなければ、どうしてもくつろぎを与えることが出来ないのです。モノと違って人には裏表がある対応は出来ないですね。
こうしたおもてなしの気持ちを忘れることのないように覚えておくには、「日本はお茶が無料でサービスされる」このDNAを持っていることです。