フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

明治44年(1911)

2011-08-04 22:25:13 | Weblog
日本の道路の基点は東京の日本橋(にほんばし)です(大阪の道頓堀にかかる日本橋はにっぽんばし)。東京の日本橋が現在の石造りの橋に架け替えられてから、今年は100年だそうです。ということは1911年ですから、明治44年に架け替えられたのです。
そこで明治44年というのはどんな年だったのかと調べてみると、面白いことがあった年です。それは「打球鬼ごっこ」から始まった野球が盛んになって来た頃ですが、東京朝日新聞がこの年に「野球と其害毒」というタイトルで野球のネガティブキャンペーンを22回に渡って繰り広げているとありました。有識者からの談話も取り上げられていて、ペテンとか盗みなどの言葉が使われて、この野球を批判しています。
数々の批判意見の中で面白いのは「手の甲に強い球を受ける為にその振動が脳に伝わって身体に害毒を及ぼす」という意見がありました。そのキャンペーンもなんのその、野球はその後どんどん日本人に受けいれられて隆盛をみるのです。
100年の歳月をどう受けとめたらいいでしょうか。忘れてはならないのは防具の進歩です。感謝!