フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

鵜飼い開き

2011-05-11 23:02:24 | Weblog
あの喜劇王のチャップリンも2度訪れるた夏の風物詩、長良川の鵜飼い開きです。あまりお天気は良くありませんでしたね。10月15日までのロングランの幕開けです。とは言っても鵜飼いの鵜が明かりを間違えないように満月の日は行われません。
日本を代表する伝統の行事の鵜飼いは現在、長良川や木曽川など11府県13ヵ所で行われています。鷹匠と同じように鵜匠の名称や禄米を与えたのは織田信長と言われています。鵜飼いの鵜は川鵜より海鵜のほうが体が大きいのと丈夫なので海鵜を使っています。実際に見物すると鵜匠さんと鵜の愛情の絡み合いが感じられますよ。
ところで「鵜飼いの鵜」という表現がいろんなところで見られます。稼いでも稼いでも利益をすぐに吐き出してしまうことや、後ろ手を縛られている状態でがんじがらめになっていること、また、自分の知り合いを次から次へどんどん紹介する人。これらの人を「鵜飼いの鵜」と表現しています。3番目の場合は、自分をキーパーソンと任じていればいいのですが、後の2つはどうもという事です。7世紀の初めに鵜を使って魚を捕獲したと古文書に記されているそうですが「鵜飼いの鵜」という表現までは予想されなかったでしょう。