フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

和洋

2011-02-22 22:45:25 | Weblog
女の子のいる家庭では、今頃お雛様が話題の中心でしょう。
最近の人形店のお雛様の顔が少しずつ洋風化しているそうです。大きなおでこにぱっちり目で西洋人形を思わせるものや、海外メーカーの磁器製人形が人気だそうです。その理由は親の方が日本人形になじみが薄くなっており「奥床しさ」より「かわいらしさ」を求める傾向があるからだそうです。
お雛様まで洋風化というのはビックリしますが、第一の開国といわれた明治時代はなんでもかんでも西洋化を求め、和洋という言葉が生まれました。和魂漢才を和魂洋才や洋魂洋才という言葉に置き換えられることもありました。その後和洋どちらにも適する工夫が随所に見られるようになりました。しかし、日本文化の伝統の観点からすれば、流行りだから洋風にするのではなく、伝統を大切にして日本の良さを伝える努力をしていかないと文化的沈没に陥ってしまいます。
文化を伝える儀式に結婚式がありますが、その結婚式でさえ最近はすっかり洋風になっています。経験しないとよりその良さはわかりません。出来るなら、やはり着物姿の出席をお願いしたいですね。
洋式してよかったと思うのはトイレでしょうかね(笑)。