フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

語源

2011-02-04 20:31:54 | Weblog
「答える方は食言が多く、一方追及する方は揚げ足を取り、今国会は予算案が成立するまで、長丁場の国会になりそうだ。これでは日本経済はのっぴきならない所まで追い込まれそうです」ある新聞に書かれそうな文章ですが、ここに使われている言葉の意味や語源は、結構知らずに使っているような気がします。そこで今日はその一語を見てみました。
まず「食言」ですが、昨今は死語になりつつありますが、言葉を食べることで、発言を取り消すことです。マニフェストなんて知らない。これ「食言」です。次に「揚げ足を取る」は付け込むことですが、もともと相撲の足とり、揚がっている足を攻撃することです。「長丁場」の「丁場」は町場の意味で宿場と宿場の距離を表し、その距離が長く大変な事を言っていたのですが、転じて、距離よりも時間を指すようになりました。最後に「のっぴきならない」ですが、「退(の)く」「引く」ならないと書いて、逃れられないこと、動きが取れないことです。つまり、もう後戻り出来ないことです。引くに引けないことです。
さあ、しっかりと国会で議論をして、これらの言葉が使われないようにして下さいよ。与野党さん!