フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

カセット

2010-01-21 21:57:16 | Weblog
紅白歌合戦で披露した曲が年が開けて急に売れ出す事がよくあります。かつては秋川雅史「千の風になって」、すぎもとまさと「吾亦紅」、秋元順子「愛のままで…」などが大ヒットにつながりました。
紅白以前に既にヒットしていたわけですが、それ以上のヒットにつながるのは、いかに普段テレビを見ない人が紅白だけは見るという人が多いかでしょう。それだけに紅白出場を決めた歌手の次の願いは、紅白で新曲を歌う事ができるかどうかです。
昨年の暮れに坂本冬美さんと食事をしている最中に紅白で新曲を歌う事が出来る連絡があり、みんなで喜んだのも沢山の人に新曲を聞いて貰えるチャンスがあるからで、その曲の評価がすぐ現れるのが新年早々なのです。彼女はあれから凄い緊張が襲って来たと述懐していましたが、結果はいい結果になっています。紅白で洋服姿で歌ったのがよかったかも知れませんが、視聴率も高く「また君に恋している」という曲のランキングもアップし、曲の売り上げも伸びているようです。
ランクアップの背景にはシングルカセットへの注文が殺到していることがあげられます。このカセットが売れることは、年配の人達の支持が広がっていることを表しています。ダウンロードからCDへ、そしてカセットへと浸透の広がりを見せています。カセットの売り上げがヒットの目安にもなっているようです。
こうなると歌手は紅白に出るだけでなく、紅白で新曲を歌うことが目標になってきますね。