フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

言語

2010-01-06 21:42:41 | Weblog
今日の朝刊の小さな記事で、韓国のソウル大学が脱北者の定着を支援するために北朝鮮式の発音を韓国の標準語に直す訓練が出来る教育用ソフトを開発したとありました。これは脱北者が求人広告を見て電話しても発音から脱北者とわかって断られるケースが多く見られるからだと伝えています。
ケースは違っても言葉の悩みは日本でもよく聞かれます。特に東京での生活を余儀なくさせられた、地方出身者が方言のためにコンプレックスを持ってしまうことが取り上げられます。最近はテレビの影響で共通語を話す事を苦にしない若者も多くなりましたが、それだけにお国訛りを全く使わない現象も起きています。名古屋の河村市長は盛んに名古屋弁を駆使してメディアに露出していますが、若者達はどう受け止めているでしょうか。
名古屋もそうですが、東北人も東京では方言を隠そうとする傾向が強いようです。その点関西人はじめ西日本の人たちはまさにお国訛りは国の宝とばかり、自信を持って使っています。
このお正月、故郷でくつろいだ時につい出た方言に心の温かさを感じた人もあると思いますが、共通語と方言のバイリンガルを目指すことも大切ですね。
もうひとつ願うのは方言での敬語をきちんと後世に伝えて欲しい事ですが、皆さんはどれくらい使いこなせますか?