フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

閉塞感

2010-01-15 17:30:15 | Weblog
明日から二日間、全国で大学入試センター試験が実施されます。私の受験生時代にはこのシステムはありませんでした。それだけに受験生の気持ちを推し量ることはできませんが、親御さんも含めて大変でしょう。
ところで長引く不況は受験生の志望校選びにも影響され、学費が安くて、自宅から近くて、受験校数が少ないという「安・近・少」の傾向が強く、ということは国公立大学を志望校とする受験生が多いのです。
この社会の閉塞感はどうでしょう。なんとなくうっとうしい時代ではありませんか。景気の波はいつの時代にもあり、それを乗り越えて生きて来た筈なのに、今度だけは駄目なんじゃあないだろうかと思いこんでしまう程の閉塞感ではないでしょうか。何処へ行っても、誰と話しても内向きの話しばかりで、まるで未来がないかのようです。気持ちまで逃げています。世の中がこうなんだから仕方ないという穴の中に入って皆で慰めあっているようです。
せめて大ボラ(?)でも吹いて世の中を明るくし、希望を持たせてくれる人はいないでしょうかねぇ。天照大御神(アマテラスオオミカミ)が天の岩戸に隠れて闇になってしまった時に、天鈿女命(アメノウズメノミコト)が踊りで周囲を笑わせ、天手力男(アメノテヂカラオ)が岩戸を開けて光りを取り戻したように、明るい力強いキャラクターが登場しませんかねぇ。