花ロードえにわ
国道36号沿いに位置する道と川の駅「花ロードえにわ」。毎日多くの人で賑わっている。館内のカレー店、ベーカリー、TEAスタンド、売店、別棟の農畜産物直売所「かのな」、コーヒー店やおにぎりの店も人気があり、そして何より、隣接する花の拠点「はなふる」が四季の花々で疲れを癒してくれる。
食べるも良し、散策も良しの「花ロードえにわ」「はなふる」だが、此処にも小さな記念碑が建っている。さあ、探してみよう。
参考までに、「花ロードえにわ」の歩み
*平成17年(2005) 道の駅登録
*平成18年(2006) 道と川の駅花ロードえにわ(地域交流センター)オープン
*平成19年(2007) 農畜産物直売所「かのな(花野菜)」(多目的交流物産館)、多目的広場、ウォーターガーデン等オープン
*令和2年(2020)「花ロードえにわ」、農産物直売所「かのな」がリニュアルオープン。恵庭市花の拠点としてガーデンエリアが整備され、「はなふる」の愛称がつけられた。
◆「花ロードえにわ」オープン記念の碑
「道と川の駅花ロードえにわ」の正面入り口、向かって右寄りの芝生に可愛い記念碑がある。小さく佇む記念碑に気付く人もいない。誰もが足早に通り過ぎる。
碑には「花ロードえにわオープン記念 2006年7月1日 贈恵庭ニュージランド協会」の文字が刻まれている。道と川の駅開設を記念して建立されたことが分かる。さらに、「本記念石は、NZ・テイマルで採掘されたブルーストーンでつくられています」と説明されている。記念石は、青みがかった灰色、一部に黒色鉱物が模様を織りなしている。
何故「恵庭ニュージランド協会」なのか?
道と川の駅「花ロードえにわ」は、ニュージランドのテイマル市と関係があったのだ。建物の中にはテイマル市の紋章も飾られている。
経緯を辿ってみる。
*平成12年(2000) 恵庭商工会議所は設立10周年記念事業(国際友好商工会議所締結事業)の相手として、「花を生かしたまちづくり」の先進地ニュージランドのテイマル市を選定。
*平成15年(2003) 「国際友好商工会議所」締結。民間有志による「恵庭ニュージランド協会」が設立され、セミナ開催、道と川の駅に「テイマルショップ」を開設。
*平成19年(2007) 恵庭市とテイマル市が「国際姉妹都市締結調印」。交換留学生、文化交流が現在も続いている。
◆恵庭三四会20周年記念植樹の碑
恵庭三四会創立20周年の記念植樹に添えられた記念碑である。「恵庭三四会20周年記念植樹 平成8年10月16日建立」と刻まれている。当初は、恵庭市保健センター(現、はなふるセンターハウス)の駐車場脇に建立されたが、令和2年(2020)花の拠点「はなふる」整備に伴いガーデンエリアに移設されている(記念樹も移転)。
なお、恵庭三四会は昭和52年(1977)に恵庭市の30代、40代の経営者が集い、会員の連携・協調・資質向上を図ると共に恵庭市の発展に貢献することを目的に発足した団体で、納涼花火大会・少年野球大会・清掃活動・慈善活動など地域への貢献活動を行っている。
碑の裏にはOB会員26名、現役会員34名の名前が刻まれている。
写真左上は2022年、写真右上は2024年4月、写真下は2016年10月撮影
◆消えた花時計
「道と川の駅花ロードえにわ」の西側にシンボルの花時計があり、たしか小さな記念碑が添えられていた。が、令和年2年の改修、農産物直売所「かのな」の移転で花時計は撤去されキッチンカー広場になった。ちょっと寂しい。